Solaris 7 - 5/99 オンラインリリース情報

Solaris CDE に関するバグ情報

日付プロンプト文字列が LC_TIME ではなく LC_MESSAGES を使用する (4053983)

システムの LC_TIME 環境変数が LC_MESSAGES 環境変数に設定されているものとは異なるロケールに設定されている場合、Solaris CDE メールプログラムが期待するものとは異なる書式で、日付プロンプトが表示されます。

回避方法: 不在通信メールを開始する前に、システムの LC_MESSAGES 環境変数と LC_TIME 環境変数が同じロケールに設定されていることを確認してください。

CTL ロケールで ls -l コマンドを使用する場合、dtterm でコピー機能とペースト機能が失敗する (4129969)

1、2、3、4 のようなヘブライ語およびアラビア語の文字や数字を含むテキストのコピーとペーストを行うと、それらの機能が正しく動作しません。

ヘブライ語およびアラビア語のロケールでは、アタッチメントの名前が左右逆方向に表示される (4130010)

ヘブライ語またはアラビア語のロケールで dtmail を使用する場合、このどちらかの言語の名前を持つアタッチメントは、dtmail アタッチメントでその名前が左右逆方向に表示されます。

Solaris CDE のワークスペースマネージャの「カレンダマネージャ」アイコン内の「月」の名前が逆方向に表示される (4136966)

ヘブライ語またはアラビア語のロケールで dtcm を使用する場合、前面の「カレンダマネージャ」アイコン内の「月」の名前が左右逆方向に表示されます。

dtmail が電子メールのメッセージ本文を切り捨てる (4133964)

メッセージ本文に印刷不可能文字が含まれていると、dtmail が電子メールのメッセージ本文を切り捨てることがあります。

次の警告メッセージが表示されます。


「メッセージには、現在のロケールでは文字として不正なバイナリコードが含まれて
 います。このため、メッセージの一部が表示されない場合があります。このメッセージ
 が出力されているのと同じロケールで CDE を実行している場合は、メッセージ全体が
 表示されます。」

電子メールのメッセージがあるロケールで作成され、その後別のロケールに送信される場合、電子メールの一部が切り詰められる場合があります。これは、メール内に受信側のロケールでは文字として無効なバイナリコードが含まれるためです。

このバグは、次のような場合に発生します。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. Solaris CDE を終了します。

  2. メールが作成されたロケールで Solaris CDE にログインします。

    または

    dtmail を終了して環境変数 LANG を正しいロケールに設定し、その後 dtmail を再起動します。


注 -

同じデータがアタッチメントとして送信される場合には、表示上の切り捨ては発生しません。


SPARC only: dtmail を Solaris CDE で選択する場合、アラビア語ロケールでは CTL が有効にならない (4140698)

CDE でアラビア語ロケールを使用して開くと、アラビア語の日時の形状が正しく表示されず、その配置も正しく行われません。また、新しいメッセージダイアログにアラビア文字を挿入すると、アラビア文字の行に変わり、形状、配置ともに正しく表示されません。

SPARC only: アラビア語のフォントサイズが非常に大きい (4140700)

ログイン画面で ar (アラビア語ロケール) を選択すると、dtlogin が非常に大きなフォントで表示されます。サインオン後のデフォルトフォントも、同様に大きくなります。

SPARC only: Solaris CDE で dtcm を選択すると、アラビア語のカレンダマネージャではアポイントが表示されない (4140701)

Solaris CDE で dtcm を選択すると、アラビア語のカレンダマネージャではどの予約も表示されません

回避方法: 次の手順を実行してください。

  1. dtlogin 画面で、ar (アラビア語ロケール) を選択します。

  2. dtcm を起動し、アポイントエディタを開きます。

  3. アラビア語テキストを含む新しい予約を追加します。

  4. アポイントエディタを閉じます。

これで、新しい予約がカレンダマネージャに表示されます。

Solaris 2.5.1 オペレーティング環境のシステムでコンパイルされた Motif プログラムでコアダンプが起きる可能性がある (4157689)

このバグは、Solaris 2.5.1 オペレーティングシステムでコンパイルされ、同時に XmText ウィジェットをサブクラス化するカスタム Motif ウィジェットが含まれる Motif プログラムにだけ影響を与えます。このようなプログラムは、Solaris 2.6 または Solaris 7 オペレーティングシステムで実行すると、コアダンプを起こす場合があります。

回避方法: Solaris 2.6、または Solaris 7 オペレーティングシステムでプログラムを再コンパイルしてください。

Solaris 7 オペレーティング環境での Motif プログラムのコンパイル (4172061)

Solaris 7 オペレーティング環境で Motif プログラムをコンパイルする時に、Solaris 2.5 または Solaris 2.6 オペレーティング環境でコンパイルした Motif API を使用している共有ライブラリにリンクすると、コアダンプが発生します。これは、Solaris 2.5 または Solaris 2.6 オペレーティング環境でコンパイルされた共有ライブラリは Motif 1.2 を使用しており、Solaris 7 オペレーティング環境でコンパイルされたプログラムは Motif 2.1 を使用しているためです。これはバイナリ互換の問題ではないので、Solaris 2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境でコンパイルしたアプリケーションは、Solaris 7 オペレーティング環境で問題なく動作します。

回避方法 : Solaris 2.6 オペレーティングシステム上の /usr/dt/include/ ディレクトリにある、Solaris 2.6 Motif ヘッダーファイルディレクトリ Xm を /tmp ディレクトリにコピーしてから、次のいずれかの方法を行なってください。

SPARC only: sys-suspend から CDE セッションを回復できないことがある (4174133)

処理速度が遅いシステムでは、 sys-suspend(1M) がハングしてスクリーンがリフレッシュされないことがあります。システムが再開後、デフォルトではスクリーンがロックされます。スクリーンロックを解除するためにパスワードを入力しても CDE デスクトップの画面が表示されずに、空白の画面が表示されます。

このような状況になった場合は、スーパーユーザーとしてリモートからシステムにログインし、sys-suspend プロセスに対して kill コマンドを実行すると、CDE セッションを回復することができます。

回避方法 : autoshutdown が実行されて上記の問題が発生する場合には、dtpower(1M) アプリケーションを使用して autoshutdown を無効にしてください。

ロックスクリーンオプションなしで sys-suspend が起動される場合、問題は 発生しません。

キーボード上の電源キーで起動する sys-suspend のロックスクリーンオプションを無効にする方法については『電源管理システム ユーザーマニュアル』を参照してください。

CDE の「ワークスペース」メニューから起動する sys-suspend のロックスクリーンオプションを無効にするには、以下の手順を実行してください。

  1. スーパーユーザーになり、アクションファイル

    /etc/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt を作成します。

    <locale> には、CDE 起動時に選択した言語オプションを指定してください。

  2. /usr/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt ファイル中の ACTION SDTsuspend { ... } 定義を、 /etc/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt ファイル中にコピーします。

  3. /etc/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt ファイル中に定義されている sys-suspend コマンドに x フラグを追加します。

  4. いったん CDE セッションを終了してから、ログインし直します。

IMAP サーバー側のメールボックスがファイルリストに表示されない (4179798)

メールボックス選択ダイアログで、ラジオボタンを「IMAP サーバ」に切り替えて「更新」ボタンをクリックしても、ファイルリスト中に IMAP サーバー側のメールボックス名が表示されずに、ローカルのメールボックス名が表示されます。

回避方法 : ファイルリストには表示されませんが、メールボックス名を入力すれば、IMAP サーバー側のメールボックスにアクセスできます。

メールボックス名の変更、メールボックスの削除ができない (4172448)

「メールボックス」メニューから「メールボックス名の変更」および「メールボックスの削除」を実行しても、次のようなエラーメッセージが表示されて処理が正しく行われません。


メールプログラムはメールボックス **** の名前を変更できません。
メールプログラムはメールボックス **** を削除できません。

回避方法 : 以下のようにして、コマンド行から直接メールボックスの削除またはメールボックス名の変更を行なってください。

フロッピーディスクのフォーマットウィンドウが終了しない (4211612)

ファイル・マネージャを使用してフロッピーディスクのフォーマットをする場合、フォー マットウィンドウが繰り返し表示されて、フォーマットができないことがあります。

回避方法 : 以下のようにしていったんコマンド行からフロッピーディスクを取り出し、フォーマットウィンドウを終了してください。


% eject

その後、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「コマンド行でのフロッピーディスクのフォーマットと使用方法」を参考にして、コマンド行からフロッピーディスクをフォーマットしてください。