AnswerBook2 サーバーの実行環境には、明示されていない他のパッケージへの依存性があります。AnswerBook1 文書の表示を行うには、該当するパッケージが Solaris 7 Software CD から AnswerBook2 サーバーの実行環境にインストールされていることを確認してください。
SUNWxwfnt
SUNWxwcft
SUNWxwoft
日本語の AnswerBook1 については、さらに SUNWjxfnt が必要となります。
各マニュアル中で日本語で表記されている AnswerBook2 コレクションのタイトルは、実際には以下に示すように英語で表示されます。
パッケージ名 | 日本語コレクションのタイトル | |
SUNWjabe | Solaris 7 ユーザー Collection | Solaris 7 User Collection - Japanese |
SUNWjaadm | Solaris 7 システム管理 Collection | Solaris 7 System Administrator Collection - Japanese |
SUNWjabsd | Solaris 2.6 ソフトウェア開発 Collection | Solaris 2.6 Software Developer Collection - Japanese |
AnswerBook2 サーバーは ja、ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで実行してください。ただし AnswerBook1/AnswerBook2 文書パッケージのインストール、またはインストールの解除を行うと、サーバーが C ロケールで再起動されることがあります。その際には、以下のようにロケールを指定して AnswerBook2 サーバーを再起動してください。
sun# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop sun# env LANG=ja /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start |
また、検索時の文字エンコーディングは、表示に用いられている文字エンコーディングと同じにする必要がありますが、HotJava にて検索する場合、文字エンコーディングは、HotJava 起動時のロケールに依存するため、HotJava を使用して AnswerBook2 上で日本語の検索を行う場合には、以下の点に注意してください。
HotJava を ja ロケールで実行する場合
HotJava の「表示」->「文字セット」->「日本語」で「日本語 (自動識別)」あるいは、「日本語 (EUC)」を選択する。
AnswerBook2 の「言語の変更」で「日本語」->「euc-jp」を選択する。
HotJava を ja_JP.PCK ロケールで実行する場合
HotJava の「表示」->「文字セット」->「日本語」で「日本語 (自動識別)」あるいは、「日本語 (Shift-JIS)」を選択する。
AnswerBook2 の「言語の変更」で「日本語」->「shift_jis」を選択する。
HotJava を ja_JP.UTF-8 ロケールで実行する場合
AnswerBook2 サーバーを ja_JP.UTF-8 ロケールで起動してください。
HotJava の「表示」->「文字セット」->「その他」で「UTF-8」を選択する。ただし、この場合、AnswerBook1 データに対する日本語の検索はできません。
また、以下のような場合は、Netscape Navigator などの別のブラウザを利用してくださ い。
ISO-8859-1 で定義されている 8 ビット文字が含まれた英語の文書を表示する場合、 ブラウザの文字セットに該当する文字が含まれないと文字が正しく表示されなかったり表示が中断されてしまう場合があります。
検索結果が多く出る処理では、結果を完全に表示するまでに時間がかかることがあります。
Netscape Communicator をインストールしたシステムに root で CDE にログインしている場合、フロントパネルから AnswerBook2 を選択しても Netscape Communicator が起動しません。
回避方法: コマンド行で以下のように入力してから、AnswerBook2 を起動してください。
sun# xhost + |
AnswerBook1 文書を AnswerBook2 サーバー経由で表示した場合に、その本文が正しく表示されないことがあります。
回避方法 : 印刷機能を使うと、該当する章の本来の PostScript ファイルを取得できます。または、従来の AnswerBook コマンド群を使用して AnswerBook1 を表示してください。印刷機能の使用方法については AnswerBook2 のヘルプを、従来の AnswerBook コマンドの使用方法については answerbook(1) と ab_admin(1) のマニュアルページをそれぞれ参照してください。
日本語の AnswerBook2 文書から印刷機能を実行して作成された PostScript ファイルに対して、PostScript インタプリタから以下に示す内容のエラーが報告されることがあります。実際の出力結果には影響しないので無視してください。
Ming-Light*、Kai-Medium*、Kodig-Medium*、Myeongjo-Medium* というフォントが存在しない
Ryumin-Light-EUC-H.comp*、GothicBBB-Medium-EUC-H.comp* というフォントが存在しない
最終行に "ja" という不正な行が存在する
AnswerBook2 文書でグラフィックが直前のテキストの最終行より前に配置されることがあります。
回避方法 : ブラウザの印刷機能を利用して印刷してください。文章が重なることなく印刷できます。
印刷マニュアルとブラウザ上での表示が若干異なる場合があります。また、AnswerBook2 の文書には、複雑な構造を持つ表が含まれている場合があります。このような表をブラウザ上で表示させると、不要な行や列が挿入されることがあります。