環境変数 NIS_PATH
の値を変更することによって、NIS+ が検索するディレクトリのリストを変更または拡張できます。NIS_PATH
には、コロンで区切って複数のディレクトリ名を設定できます。次に例を示します。
setenv NIS_PATH directory1: directory2: directory3 ... |
または
NIS_PATH=directory1: directory2: directory3 ...;export NIS_PATH |
NIS+ は、これらのディレクトリを左から右へ検索していきます。たとえば、次のようになります。
$PATH
や $MANPATH
のように、変数 NIS_PATH
には特殊記号 $ を使用できます。$ 記号は、ディレクトリ名に追加するか、または単独で追加できます。ディレクトリ名に追加した場合、NIS+ はその名前にデフォルトディレクトリを追加します。たとえば、次のようになります。
$ 記号を単独で使用する (たとえば、org_dir.$:$) 場合、NIS+ は前述のような標準の名前展開を実行します。つまり、デフォルトディレクトリの検索から始め、親ディレクトリへと進めていきます。NIS_PATH
のデフォルト値は $ です。
NIS_PATH
に追加や変更を加えると、NIS+ がより多くの検索を行わなければならないので、性能が低下するという点に注意してください。