NIS+ 主体の資格に関する情報を格納するテーブルです。ドメインにつき1つ存在し、ドメインに属するクライアントワークステーションおよびワークステーションにログインできるユーザー (つまり、ドメイン中の主体) の資格に関する情報を持っています。cred テーブルはドメイン中の org_dir サブディレクトリにあります。
cred テーブルはリンクしないでください。org_dir ディレクトリにはそれぞれ固有の cred テーブルがあり、他の org_dir ディレクトリの cred テーブルへのリンクを使用できません。
cred テーブルには以下の 5 つの列があります。
表 C-4 cred テーブル
NIS+ 主体名 |
認証タイプ |
認証名 |
公開データ
|
非公開データ
|
---|---|---|---|---|
主体ユーザー名 |
LOCAL |
UID |
グループ ID リスト |
|
主体ユーザー名またはワークステーション名 |
DES |
Secure RPC ネット名 |
公開鍵 |
暗号化非公開鍵 |
2 番目の「認証タイプ」という列の値により、他の 4 つの列の値のタイプが決定されます。
「LOCAL」
認証タイプが LOCAL の場合、残りの列には主体ユーザー名、UID、GID が入ります (最後の列は空白)。
「DES」
認証タイプが DES の場合、残りの列には主体名、Secure RPC ネット名、公開鍵、暗号化非公開鍵が入ります。これらの鍵は他の情報と組み合わされ、DES 資格の暗号化および復号化に使用されます。
資格および cred テーブルの詳細は、第 7 章「NIS+ 資格の管理」を参照してください。