ドメインが設定されると、サーバーはそのドメインの NIS+ テーブルの最初のバージョンを受け取ります。これらのバージョンはディスクに格納されますが、サーバーは起動されると、これらをメモリーにロードします。サーバーがテーブルに対する更新を受信すると、サーバーはそのメモリーにあるテーブルをすぐに更新します。サーバーが情報の要求を受信すると、その応答のためにメモリーにあるコピーを使用します。
もちろん、サーバーはその更新をディスクにも格納する必要があります。ディスクにあるテーブルを更新するには時間がかかるため、NIS+ の全サーバーはテーブル用の「ログ」ファイルを持っています。このログファイルは、テーブルに対して行われた変更内容を、ディスク上で更新できるまで、一時的に格納するように設計されています。ログファイルは、テーブル名を接頭辞として使用し、これに .log を追加します。たとえば、次のようになります。
hosts.org_dir.log bootparams.org_dir.log password.org_dir.log |
ログファイルが大きくなりすぎて大量のディスク領域を占有しないように、ディスクにあるテーブルのコピーは毎日更新しなければなりません。このプロセスは「チェックポイントを実行する」と呼ばれます。これには、nisping -C コマンドを使用します。