「NIS+ のアクセス権について」で詳述したように、NIS+ には 4 種類のアクセス権があります。
「読み取り」
オブジェクトに対する読み取り権を持った主体がオブジェクトの内容を読み取れます。
「変更」
「削除」
「作成」
上位レベルのオブジェクトに対する作成権を持った主体が、そのレベルの下位に新規のオブジェクトを作成できます。つまり、NIS+ ディレクトリオブジェクトに対して作成権を持っていれば、そのディレクトリ内に新規のテーブルを作成できます。NIS+ テーブルに対する作成権があれば、そのテーブル内に新規の列とエントリを作成できます。
これらの権限は論理的には、ディレクトリ、テーブル、列とエントリのように下位に展開するものであることを銘記してください。たとえば、新規にテーブルを作成するには、そのテーブルを格納する NIS+ ディレクトリオブジェクトに対する作成権が必要です。そのテーブルを作成した場合、そのデフォルト所有者になります。所有者として、自分自身にそのテーブルに対する作成権を与え、テーブルに新規のエントリを作成できます。テーブル内に新規のエントリを作成した場合、それらのエントリの所有者になります。テーブルの所有者として、テーブルレベルの作成権を他の人に与えることもできます。たとえば、自身のテーブルのグループクラスのテーブルレベルの作成権を与えることができます。その場合、テーブルのグループのすべてのメンバーがテーブル内に新規のエントリを作成できます。新規のテーブルエントリを作成した、グループの個々のメンバーはそのエントリのデフォルト所有者になります。