Solaris ネーミングの管理

ディレクトリにチェックポイントを実行する

スワップの頻度やディスク領域との関連でトランザクションログが大きくなりすぎる場合、各ドメインおよびサブドメインに対しては、少なくとも 24 時間に 1 回はチェックポイントを実行する必要があります。


注 -

大きなドメイン、または大きなトランザクションログを持つドメインに対してチェックポイントを実行すると、終了するまでにかなりの時間がかかり、その間 NIS+ サーバーが拘束され、NIS+ サービスの速度が低下します。サーバーは、チェックポイントを実行している間もサービス要求に応答しますが、更新できません。できるだけ、システムが混んでいない時間帯を選んでチェックポイントを実行することをお勧めします。チェックポイントの実行スケジュールは cron ファイルで調整できます。


チェックポイントを実行するには、当該ドメインのマスターサーバー上で nisping -C コマンドを実行します。先にすべての複製サーバーに対して ping を実行してから、チェックポイントを実行することをお勧めします。その場合には、複製サーバーに対して常に最新のデータでチェックポイントを実行できます。

サーバーによってそのトランザクションログの情報が NIS+ テーブルに転送されると、ログファイル内のトランザクションは、ディスク領域の節約のため消去されます。

doc.com. ドメイン内のすべてのディレクトリに対してチェックポイントを実行するには、次のように入力します。


rootmaster# /usr/lib/nis/nisping -C -a
Checkpointing replicas serving directory doc.com. : 
Master server is rootmaster.doc.com.
 Last update occurred at Wed May 25 10:53:37 1995
Master server is rootmaster.doc.com.
checkpoint has been scheduled with rootmaster.doc.com.
Replica server is rootreplica1.doc.com.
 Last update seen was Wed May 25 10:53:37 1995
Replica server is rootreplica1.doc.com.
checkpoint has been scheduled with rootmaster.doc.com.