副サーバーがそのマスターから更新を得られないときは、「master unreachable」のメッセージをログに記録します。問題が修正されない場合には、副サーバーはゾーンを期限切れにして、クライアントからの要求への応答を停止します。これが発生すると、「server failed」のメッセージが表示されるようになります。
「症状」
問題が副サーバーにある場合には、一部のユーザーは、マスターから DNS 情報を獲得でき、問題なく操作できます。
「考えられる原因」
これらの問題に対して考えられる主な 2 つの原因は、副サーバーのブートファイル内のマスターに対する誤った IP アドレスとネットワーク障害があります。
「診断と対策」
副サーバーのブートファイルに、マスターに対する正しい IP アドレスがあるかをチェックします。次の行をチェックしてください。
secondary domain IPaddress hostsfile |
マスターの IP アドレスが、hosts ファイルで指定されたマスターに対するアドレスとマスターの実際の IP アドレスと一致することを確認してください。IP アドレスが誤っている場合には、それを修正してから副サーバーを再起動します。
マスターの IP アドレスが正しい場合には、マスターの IP アドレスを ping することによって、マスターが起動して、正しく実行中であることを確認します。たとえば、マスターを IP アドレス 129.146.168.119 に ping するには、次のように入力します。
% ping 129.146.168.119 -n 10 |
マスターが ping に応答しない場合には、それが起動して、正しく実行中であることを確認します。
マスターが実行中の場合には、ps を使って、それが named を実行中であることを確認します。named を実行していない場合には、再起動します。
マスターが named を正しく実行中の場合には、ネットワーク障害が発生している可能性があります。