Solaris ネーミングの管理

特殊なリソースレコード文字

次に挙げる文字には特別な意味があります。

表 28-4 特別な意味を持つリソースレコード文字

文字 

定義 

.

ネームフィールドで、1 つのドットだけが指定された場合は現在のドメインを指す 

@

ネームフィールドで、1 つの @だけが指定された場合は現在の起点を示す

..

2 つのドットがネームフィールドに指定された場合は null ドメイン名を表す 

¥X

X は数字以外 (0-9) の任意の文字で、¥ を付けることによって文字に特別な意味を持たせないようにする。たとえば、¥. を指定して、ラベル内にドット文字おくことができる

¥DDD

D は一桁の数字で、¥ を付けることによって DDD で表される 10 進数に対応する 8 進数を表現する。結果的に得られる 8 進数は、テキストとみなされ、そのテキストに特別な意味があるかどうかはチェックされない

()

データが 1 行に収まらないようなとき、データをグループ化するのにカッコを使用する。結果的に、カッコの間では行の終わりが認識されない 

;

セミコロンでコメントが開始する。その行でセミコロン以降は無視される 

*

アスタリスクはワイルドカードを表す 

ほとんどのリソースレコードには、現在の起点があり、名前の最後にドット (.) が付いていなければ、現在の起点が名前に追加されます。この機能は、マシン名などのデータに現在のドメイン名を追加する際には便利ですが、追加したくない場合には、問題を引き起こすかもしれません。データファイルを作成しているドメイン内に名前がない場合、ピリオドで終わる完全指定名を使してください。