Solaris ネーミングの管理

1 人のユーザーのコンテキスト

fncreateuser をコンテキストタイプとして指定すると、ユーザーの user コンテキスト (およびそのサブコンテキスト) が作成されます。-o オプションを指定しなければ、user コンテキストの下に service サブコンテキストと fs のバインディングが作成されます。-o オプションを指定した場合は、user コンテキストだけが作成されます。

たとえば、以下のコマンドでは、


# fncreate -t user org/sales/user/jjones/

jjones という名前のユーザーの user コンテキストが作成されます。実際には、以下のコマンドが実行されます。


fncreate -t service org/sales/user/jjones/service/
fncreate -t fs org/sales/user/jjones/fs/

user コンテキスト (およびそのサブコンテキスト) の所有者となるのは、コンテキストの作成対象となったユーザーです。上記の場合、作成されたコンテキストの所有者となるのは、jjones というユーザー (NIS+ 主体名 jjones.sales.doc.com) です。

ただしこの場合、ユーザーの属する username コンテキスト (上記の org/sales/user) が必要です。また、指定されたユーザー名が NIS+ テーブル passwd.org_dir 中に存在している必要があります。