Solaris 環境がマルチユーザーレベルで起動されている必要があります。下記の注を参照してください。
スーパーユーザーである必要があります。
SunVTS を格納するパーティションに未使用ディスク空間が 35 MB 以上存在する必要があります。デフォルトのインストール先は、/opt ディレクトリです。
SunVTS 3.3 は、Solaris 7 - 8/99 オペレーティング環境用に導入されたものであり、Solaris 7 - 8/99 オペレーティング環境上での動作を前提に設計されています。
システムにログインして、スーパーユーザーになります。
ariela% su
SunVTS がシステムにインストールされているかどうかを確認します。
# pkginfo | egrep 'SUNWvts|SUNWodu'
SunVTS パッケージがインストールされていない場合、画面には何も表示されません。SunVTS のインストールに進むことができます。
次のようなメッセージが表示された場合は、SunVTS がインストールされています。下記の注をお読みください。
system SUNWvts SunVTS
同じディレクトリに異なるバージョンの SunVTS をインストールしないでください。SunVTS をインストールする前に、pkgrm コマンドを使用して、既存の SunVTS を削除してください。詳細は、「日本語環境での SunVTS の使用について」を参照してください。
CD-ROM ドライブにサプリメント CD を挿入します。
ボリュームマネージャーによって、CD が自動的にマウントされます。
下記の例を参考に pkgadd を使用して、SunVTS をインストールします。
問い合わせに答えます。
Warning: The <SUNWsycfd> package "Sun Enterprise SyMON Agent" is a prerequisite package and should be installed.という 警告メッセージが表示されることがあります。 このメッセージによって、SunVTS の正常なインストールまたは実行が妨げられることはありません。このメッセージは、configd プログラム (SUNWsycfd に含まれる) がシステムに存在しないことを示します。configd は、SunVTS の物理マッピング (Physical mapping) 機能に必要です。物理マッピング機能を使用する場合は、SUNWsycfd パッケージをインストールしてください。SUNWsycfd は、サプリメント CD に含まれています。
実際の Solaris 操作環境に合わせて SunVTS サポートパッケージをインストールします。 (詳細は、「SunVTS のパッケージ」を参照してください。)
# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Product SUNWvtsx SUNWodu SUNWvtsmn SUNWjvtsm
SUNWvts のインストールで -a none を使用した場合は、ここでも -a none を使用してください。
SunVTS のパッケージがインストールされたことを確認します。
# pkginfo SUNWvts SUNWvtsx SUNWvtsmn SUNWodu system SUNWodu Online Diagnostic Utilities system SUNWvts SunVTS system SUNWvtsmn SunVTS Man Pages system SUNWvtsx 64-bit SunVTS
SunVTS のマニュアルページは、"SunVTS のインストールディレクトリ/man" (デフォルトでは /opt/SUNWvts/man) ディレクトリにインストールされます。マニュアルページを利用するには、ログインシェルに対応する初期化ファイル (通常、Bourne および Korn シェルでは .profile、C シェルでは .login) の MANPATH シェル変数にこのディレクトリを追加する必要があります。
下記の手順では、SunVTS パッケージのインストールでデフォルトの SunVTS インストールディレクトリ (/opt/SUNWvts) が使用されているものとして説明を行っています。デフォルト以外のディレクトリにインストールした場合は、手順の説明中のディレクトリ名を、マニュアルページを実際にインストールしたディレクトリの名前に置き換えてお読みください。
テキストエディタで適切な初期化ファイルを開き、MANPATH 変数に SunVTS のマニュアルページのディレクトリ (デフォルトでは/opt/SUNWvts/man ) を追加します。
MANPATH=/usr/share/man:/usr/man:/opt/SUNWvts/man;export MANPATH |
setenv MANPATH /usr/share/man:/usr/man:/opt/SUNWvts/man |
. (ドット) または source コマンドで初期化ファイルを再読み込みするか、ログインし直すことによって、編集した初期化ファイルをシステムに読み取らせます。
SyMON のマニュアルページディレクトリが MANPATH 変数に設定されていることを確認するには、次のコマンドを入力します。
# echo $MANPATH /usr/share/man:/usr/man:/opt/SUNWvts/man
ユーザーの作業環境、シェル変数、初期化ファイルのカスタマイズについては、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。