SunVTS 3.3 ユーザーマニュアル

インストール条件


注 -

SunVTS 3.3 は、Solaris 7 - 8/99 オペレーティング環境用に導入されたものであり、Solaris 7 - 8/99 オペレーティング環境上での動作を前提に設計されています。


pkgadd コマンドで SunVTS をインストールする
  1. システムにログインして、スーパーユーザーになります。

    プロンプトに対して、以下のように入力してください。


    ariela% su
    

  2. SunVTS がシステムにインストールされているかどうかを確認します。

    プロンプトに対して、以下のように入力してください。


    # pkginfo | egrep 'SUNWvts|SUNWodu'
    

    SunVTS パッケージがインストールされていない場合、画面には何も表示されません。SunVTS のインストールに進むことができます。

    次のようなメッセージが表示された場合は、SunVTS がインストールされています。下記の注をお読みください。


    system      SUNWvts        SunVTS


    注 -

    同じディレクトリに異なるバージョンの SunVTS をインストールしないでください。SunVTS をインストールする前に、pkgrm コマンドを使用して、既存の SunVTS を削除してください。詳細は、「日本語環境での SunVTS の使用について」を参照してください。


  3. CD-ROM ドライブにサプリメント CD を挿入します。

    ボリュームマネージャーによって、CD が自動的にマウントされます。

  4. 下記の例を参考に pkgadd を使用して、SunVTS をインストールします。

    • SunVTS をデフォルトのディレクトリ (/opt) にインストールする場合は、以下のように入力します。


      # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Product SUNWvts
      

    • SunVTS をデフォルト (/opt) 以外のディレクトリにインストールする場合は、以下のように入力します。この場合は、インストールするディレクトリを入力するように求められます。


      # pkgadd -a none -d /cdrom/cdrom0/Product SUNWvts
      

  5. 問い合わせに答えます。


    注 -

    Warning: The <SUNWsycfd> package "Sun Enterprise SyMON Agent" is a prerequisite package and should be installed.という 警告メッセージが表示されることがあります。 このメッセージによって、SunVTS の正常なインストールまたは実行が妨げられることはありません。このメッセージは、configd プログラム (SUNWsycfd に含まれる) がシステムに存在しないことを示します。configd は、SunVTS の物理マッピング (Physical mapping) 機能に必要です。物理マッピング機能を使用する場合は、SUNWsycfd パッケージをインストールしてください。SUNWsycfd は、サプリメント CD に含まれています。


  6. 実際の Solaris 操作環境に合わせて SunVTS サポートパッケージをインストールします。 (詳細は、「SunVTS のパッケージ」を参照してください。)


    # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Product SUNWvtsx SUNWodu SUNWvtsmn SUNWjvtsm
    


    注 -

    SUNWvts のインストールで -a none を使用した場合は、ここでも -a none を使用してください。


  7. SunVTS のパッケージがインストールされたことを確認します。


    # pkginfo  SUNWvts SUNWvtsx SUNWvtsmn SUNWodu
    system      SUNWodu        Online Diagnostic Utilities
    system      SUNWvts        SunVTS
    system      SUNWvtsmn      SunVTS Man Pages
    system      SUNWvtsx       64-bit SunVTS
    

SunVTS のマニュアルページの利用に必要な設定をする

SunVTS のマニュアルページは、"SunVTS のインストールディレクトリ/man" (デフォルトでは /opt/SUNWvts/man) ディレクトリにインストールされます。マニュアルページを利用するには、ログインシェルに対応する初期化ファイル (通常、Bourne および Korn シェルでは .profile、C シェルでは .login) の MANPATH シェル変数にこのディレクトリを追加する必要があります。

下記の手順では、SunVTS パッケージのインストールでデフォルトの SunVTS インストールディレクトリ (/opt/SUNWvts) が使用されているものとして説明を行っています。デフォルト以外のディレクトリにインストールした場合は、手順の説明中のディレクトリ名を、マニュアルページを実際にインストールしたディレクトリの名前に置き換えてお読みください。

  1. テキストエディタで適切な初期化ファイルを開き、MANPATH 変数に SunVTS のマニュアルページのディレクトリ (デフォルトでは/opt/SUNWvts/man ) を追加します。

    Bourne, Korn シェルの例 :

    MANPATH=/usr/share/man:/usr/man:/opt/SUNWvts/man;export MANPATH

    C シェルの例 :

    setenv MANPATH /usr/share/man:/usr/man:/opt/SUNWvts/man

  2. . (ドット) または source コマンドで初期化ファイルを再読み込みするか、ログインし直すことによって、編集した初期化ファイルをシステムに読み取らせます。

  3. SyMON のマニュアルページディレクトリが MANPATH 変数に設定されていることを確認するには、次のコマンドを入力します。


    # echo $MANPATH
    /usr/share/man:/usr/man:/opt/SUNWvts/man


    注 -

    ユーザーの作業環境、シェル変数、初期化ファイルのカスタマイズについては、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。