Solaris 7 - 11/99 ご使用にあたって (SPARC 版)

Solaris 7 - 11/99 インストールの注意事項とバグ情報

この節では、主に次の情報について説明します。

Solaris Web Start 1.0 インストールに関する注意事項とバグ情報

この節では、Solaris Web Start 1.0 を使用してインストールを行う場合に発生する問題について説明します。この節に記載されている問題は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用する場合には発生しません。

Solaris Web Start 1.0 についての詳細は、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』の「Solaris Web Start の使い方」を参照してください。

クライアントサーバーモードにおけるブラウザサポートの制限

Solaris Web Start 1.0 のクライアントサーバーモードを使用するには、クライアント上に次の 2 つのソフトウェア構成のうちのどちらか 1 つがインストールされている必要があります。

Internet Explorer や、上記よりも古いバージョンの HotJava および Netscape Navigator では、Solaris Web Start 1.0 の実行または表示が正常に行われません。

上記の制限事項は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用するときには発生しません。

ルート (/) ファイルシステムを移動できない (バグ ID: 4046659)

Solaris Web Start 1.0 ではシステムディスクを選択できますが、その後にルート (/) ファイルシステムをシステムディスクから移動できません。

回避方法 : ルート (/) ファイルシステムをシステムディスクから移動する必要がある場合は、Solaris Web Start 1.0 ではなく Solaris 対話式インストールプログラムを使用してください。

製品がすべての予約領域を使用しない (バグ ID: 4059182)

Solaris Web Start 1.0 は、インストールするすべての製品に必要な合計ディスク容量に基づいてディスク容量を確保します。インストール後、製品を使用する前にディスク容量の割り当てをチェックすると、かなりの容量が未使用であるように見えます。この容量の一部は未使用のままになる場合もありますが、一部はソフトウェアを実行するときに使用されます。

回避方法 : Solaris Web Start 1.0 が必要とする容量よりも少ないディスク容量を割り当てたい場合は、Solaris Web Start 1.0 ではなく Solaris 対話式インストールプログラムを使用してください。

クライアントサーバーモードで Solaris Web Start を使用してインストールを行うと HotJava コンソールウィンドウに例外メッセージが表示される (バグ ID: 4248436)

クライアントサーバーモードで Solaris Web Start を使用してインストールを実行しているときに、次のような例外メッセージが HotJava コンソールウィンドウに表示されることがあります。


sun.applet.AppletSecurityException: checkaccess.thread
		at java.lang.Throwable.<init>(Compiled Code)
		at java.lang.Exception.<init>(Compiled Code)
		at java.lang.RuntimeException.<init>(Compiled Code)
		at java.lang.SecurityException.<init>(Compiled Code)
		at	 sun.applet.AppletSecurityException.<init>(Compiled Code)
		at sun.hotjava.security.PolicyUntrusted.checkAccess(Compiled Code)
		at sun.hotjava.security.HotjavaSecurity.checkAccess(Compiled Code)
		at java.lang.Thread.checkAccess(Compiled Code)
		at java.lang.Thread.stop(Compiled Code)
		at MouseOverPanel.handleMouseEnter(Compiled Code)
		at SolsticeConfTaskPage.handleEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.postEvent(Compiled Code)
		at java.awt.Component.dispatchEventImpl(Compiled Code)
		at java.awt.Container.dispatchEventImpl(Compiled Code)
		at java.awt.Component.dispatchEvent(Compiled Code)
		at java.awt.EventDispatchThread.run(Compiled Code)
Exception occurred during event dispatching:
sun.applet.AppletSecurityException: checkaccess.thread 

例外メッセージが表示された時にマウスボタンをクリックすると、例外メッセージの表示が遅くなり、製品情報の表示が正しく更新されないことがあります。

回避方法 : マウス操作に対する応答を改善し、インストール処理を最後まで行うには、Hotjava コンソールウィンドウを閉じてください。製品情報の表示が正しく更新されないことがありますが、インストール処理に影響はありません。Solaris Web Start は、選択された製品をインストールしますが、複数の製品上にカーソルを動かすと、情報が正しく表示されないことがあります。

例外メッセージが出力されないようにするには、インストール前またはインストール中に HotJava コンソールウィンドウを開かないでください。

Solaris 7 - 8/99 の Netscape Communicator CD は、Solaris 7 - 11/99 の Solaris Web Start 1.0 を使用してインストールできない (バグ ID: 4274778)

Solaris 7 - 11/99 の Solaris Web Start 1.0 では、Solaris 7 - 8/99 の Netscape Communicator CD に含まれている NetscapeTM をインストールすることはできません。インストールしようとすると、Solaris Web Start 1.0 から次のようなメッセージが出力されます。


Insert the CD-ROM labeled 'Netscape Communicator 4.51' into the 
CD-ROM drive and continue.

このメッセージは、Solaris 7 - 11/99 の Netscape Communicator CD を挿入するかまたは「スキップ」ボタンを押すまで表示されます。「スキップ」ボタンを押した場合、Netscape Communicator 4.51 はインストールされません。

回避方法: 次のいずれかの方法を実行してください。

対話式インストールに関する注意事項とバグ情報

この節では、対話式インストールに関連する問題について説明します。

ファイルシステムのマウントでエラーが発生してインストールが失敗する (バグ ID: 4164303)

次のメッセージが表示されます。


The Solaris operating environment on slice c0t0d0s0 cannot be upgraded.
A file system listed in the file system table (vfstab) could not be mounted.

ルート (/) の i ノード用にストライプされた DiskSuiteTM メタデバイスに格納されている i ノードに、インストールプログラムが割り込み、そのメタデバイスをアップグレード可能なスライスとしてマウントしようとしたと考えられます。この問題が発生した場合は、マウントが失敗してインストールが異常終了します。

回避方法 : 次のようにして Solaris 7 オペレーティング環境をインストールしてください。

  1. DiskSuite メタデバイスが含まれているディスクとの接続を外します。

  2. 対話式インストールを再開します。

リブート後に TotalNET Advanced Server (SunLink) ドライバでパニックが発生する (バグ ID: 4121961)

次のような警告メッセージが表示されます。


Warning:  mod_install: MT-unsafe driver 'tnatp' rejected panic[cpu0] /
thread=7051e040:mutex-enter:bad_mutex lp=1046aa20 owner=7051e040 thread=7051e040

ドライバの衝突が発生するため、Solaris 7 オペレーティング環境では TotalNET Advanced Server (SunLinkTM)をバージョン 5.2 へアップグレードする必要があります。TotalNET Advanced Server 5.0 および 5.1 では、Solaris 7 オペレーティング環境が正常にブートしません。

回避方法 : Solaris 7 オペレーティング環境をインストールする前に、インストールされている TotalNET Advanced Server のすべての構成要素をバージョン 5.2 にアップグレードする必要があります。TotalNET Advanced Server 5.2 は、Solaris Easy Access Server 2.0 CD から入手することができます。アップグレード方法については、添付のマニュアルを参照してください。

インストールの進捗を示すスケール表示が不正確 (バグ ID: 1266156)

Solaris ソフトウェアのインストール中であるにもかかわらず、「Solaris ソフトウェアのインストール - 実行中」で表示されるスケールが、インストールが完了したことを示す場合があります。スケールがインストール完了を示した後も、インストールプログラムがパッケージを追加していることがあります。インストールが完了したかどうかを、スケール表示で判断しないでください。すべてのインストール処理が完了すると、次のメッセージが表示されます。


インストールが完了しました

アップグレードに関する注意事項とバグ情報

この節では、アップグレード時にのみ発生する問題について説明します。

ディスクレスクライアントのインストールでサーバー上の dfstab ファイル内の変更が保存されない (バグ ID: 4045544)

ディスクレスクライアントを持つサーバーの Solaris オペレーティング環境をアップグレードするとき、/usr に対する dfstab 行のオプションが保存されません。たとえば、dfstab ファイルに次のように入力したとします。


share -F nfs -o rw /export/exec/Solaris_2.7_sparc.all/usr

アップグレード時に、このエントリが自動的に次のように置換されてしまいます。


share -F nfs -o ro /export/exec/Solaris_2.7_sparc.all/usr

回避方法 : ディスクレスクライアントまたは SolsticeTM AutoClientTM を持つ OS サーバーで Solaris オペレーティング環境をアップグレードする前に、各クライアントの /etc/dfs/dfstab ファイルのバックアップを取っておいてください。

複数のアーキテクチャを持つサーバーにパッチを適用できない (バグ ID: 1249343)

複数の SPARC カーネルアーキテクチャのディスクレスクライアントを持つサーバー (たとえば、sun4c、sun4d、sun4m アーキテクチャのディスクレスクライアントを持つ sun4u サーバー) をアップグレードした後、サーバーとはカーネルアーキテクチャが異なるクライアントの SUNWkvm パッケージには、パッチを適用できません。

回避方法 : SUNWkvm に関連するパッチを適用する前に、手動ですべての SUNWkvm パッケージを追加してください。


# pkgadd -d  SUNWkvm.*

アップグレードできるシステムがディスク容量不足のためにアップグレードできないと間違って判断される (バグ ID: 4041733)

アップグレードプログラムは、Solaris ソフトウェアのシステムをアップグレードするために必要な容量よりも 30% 多くの容量を見積もります。したがって、アップグレードできるシステムでも、パッケージの選択を解除したり、容量を増やしたりしないとアップグレードできない場合があります。

回避方法 : 手動でファイルシステムのディスク容量を再度割り当ててください。または、「ソフトウェアのカスタマイズ」メニューを選んで、不要なソフトウェアパッケージを削除してください。

Solaris 2.6 - 3/98 ハードウェアリリースからのアップグレード後に、sun4m の Solstice AutoClient がキャッシュをマウントできない (バグ ID: 4121951)

システムのリブート時に、Solstice AutoClient から次のようなメッセージが出力されます。


fsck -F cachefs: Cache directory /.cache/rootcache does not exist.
mount -F cachefs: cache fsck mount failed
fsck -F cachefs: Cache directory /.cache/rootcache does not exist.
mount -F cachefs: cache fsck mount failed

/ (ルート) ファイルシステムのファイルシステムの種類が cachefs であることが、カーネルに対して通知されています。この問題によって影響を受ける Solstice AutoClient があるかどうかを、システムのアップグレード前に調べるには、サーバー上の /export/root/<クライアント名>/var/sadm/pkg ディレクトリ (Solstice AutoClient 上の /var/sadm/pkg ディレクトリ) を確認してください。このディレクトリに TADcar というサブディレクトリがある場合は、上記の問題によって影響を受ける Solstice AutoClient があります。

回避方法 : アップグレード後に、Solstice AutoClient の /etc/system ファイル中に次の行を追加してください。


rootfs:cachefs

Solstice AutoClient 上の /etc/system ファイルが、サーバー上に /export/root/<クライアント名>/etc/system として格納されます。

サーバーをアップグレードしたときに一部のパッチがクライアントに適用されない (バグ ID: 4175220)

サーバーをアップグレードしたときに、Solaris 7 - 11/99 Software CD の Patches ディレクトリにあるパッチがサーバー上のクライアント OS へ自動的には適用されません。

回避方法 : サーバーのアップグレードが完了した後に、Patches ディレクトリにあるパッチをサーバー上のクライアント OS に適用してください。

オペレーティング環境を Solaris 2.6 - 3/98 または Solaris 2.6 - 5/98 ハードウェアリリースから Solaris 7 にアップグレードした場合 SUNWcvc.u および SUNWdrr.u パッケージがインストールされない (バグ ID: 4229675)

sun4u のディスクレスクライアントまたは Solstice AutoClient を持つサーバーシステムのオペレーティング環境を Solaris 2.6 - 3/98 または Solaris 2.6 - 5/98 からアップグレードしても、パッケージ SUNWcvc.u および SUNWdrr.u がサーバー上のディスクレスクライアント OS または Solstice AutoClient OS にインストールされません。

回避方法 : アップグレード完了後に、パッケージ SUNWcvc.u および SUNWdrr.usun4u のディスクレスクライアント OS または Solstice AutoClient OS に追加してください。クライアントシステムの名前を foo として、手順を示します。

  1. Solaris 7 - 11/99 Software CD (SPARC 版) をマウントします。

  2. 以下のディレクトリに移動します。


    # cd /cdrom/ja_sol_7_1199_sparc/s0/Solaris_2.7/Product
    
  3. pkgadd コマンドを使用してパッケージを追加します。


    # pkgadd -R /export/root/foo -d `pwd` SUNWcvc.u
    # pkgadd -R /export/root/foo -d `pwd` SUNWdrr.u
    

ヨーロッパ言語ロケールでのアップグレード中にエラーが発生する (バグ ID: 4230247, 4225787)

オペレーティング環境を Solaris 7 - 3/99、5/99、または 8/99 から Solaris 7 - 11/99 へアップグレードすると、次に示すようなエラーメッセージがアップグレードログに記録されます。


Doing pkgadd of SUNWplow to /.
pkgadd: ERROR: unable to create package object </a/usr/openwin/share/locale/de.ISO8859-15>.
    file type <s> expected <d> actual
    unable to remove existing directory at </a/usr/openwin/share/locale/de.ISO8859-15>
....
Installation of <SUNWplow> partially failed.
pkgadd return code = 2
 
 
Doing pkgadd of SUNWpldte to /.
WARNING: /a/usr/dt/appconfig/types/de.ISO8859-15 
may not overwrite a populated directory.
......
pkgadd: ERROR: /a/usr/dt/appconfig/types/de.ISO8859-15 could not be installed.
.......
Installation of <SUNWpldte> partially failed.
pkgadd return code = 2

アップグレードログに示されているディレクトリは、パッチによってシンボリックリンクからディレクトリに変更されます。この変更がアップグレード時にインストールしようとしたパッケージに含まれていないため、上記のエラーメッセージが出力されます。ただし、アップグレードしたシステムのオペレーティング環境に対して、このエラーによる影響はありません。

回避方法 : 問題は発生しないので、このエラーメッセージは無視してください。

Solaris 7 からのアップグレード後に、SUNWjvrt へのシンボリックリンクがなくなる (バグ ID: 4259033)

Solaris 7 オペレーティング環境から、ディスク容量の再配置機能を使用してアップグレードを実行すると、シンボリックリンクがなくなるために Java 関連コマンドが見つからなくなります。

回避方法 : 以下の手順でシンボリックリンクを復元します。

  1. パッケージ SUNWjvdev および SUNWjvrt を削除します。


    # pkgrm SUNWjvdev SUNWjvrt
    
  2. パッケージ SUNWjvrt および SUNWjvdev を再インストールします。


    # pkgadd -d /cdrom/ja_sol_7_1199_sparc/s0/Solaris_2.7/Product SUNWjvrt SUNWjvdev
    

注 -

Solaris 7 - 11/99 ソフトウェアが CD-ROM 以外の場所にマウントされている場合は、-d オプションの引数として、Solaris_2.7/Product ディレクトリへの絶対パスを指定してください。


インストール全般に関する注意事項とバグ情報

JumpStart の動作

JumpStart でシステム (新しいシステムおよびインストール済みのシステムを含む) を起動すると Solaris Web Start 1.0 の初期画面が表示されますが、Solaris Web Start 1.0 を終了すれば、JumpStart インストールを実行できます。

Solaris dtlogin 画面

システムを初めて起動すると、どのデスクトップを使用するかにかかわらず、デフォルトでログイン画面が表示されます。使用するデスクトップを、そのログイン画面で選択することができます。またログイン画面では、ユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名とパスワードが認証されると、デスクトップが表示されます。ログイン画面についての詳細は、dtlogin のマニュアルページ (Solaris CDE マニュアルページに含まれている) または『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』を参照してください。

dtlogin に関するシステム管理者向けの注意事項

Solaris CDE システムを運用するシステム管理者は、Solaris CDE の GUI によるログインプログラム (dtlogin) に関する知識を持っている必要があります。『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』または dtlogin および dtconfig のマニュアルページを参照してください。

Solaris 2.5.1 - 11/97 ハードウェアリリースからディスク容量の再配置を使用したアップグレードを行うと SMEvplu.u パッケージが正しくインストールされない (バグ ID: 4190800)

SPARCengineTM UltraTM AX システムにおいて、オペレーティング環境を Solaris 2.5.1 - 11/97 ハードウェアリリースからディスク容量の再配置機能を使用したアップグレードを行なった場合、SMEvplu.u パッケージが正しくインストールされません。

アップグレードログに、次のようなメッセージが出力されます。


Doing pkgadd of SMEvplu.u to /. 
pkgadd: ERROR: SMEvplu is already installed at /usr. Admin file will force a 
duplicate installation at /.
 
Installation of <SMEvplu> was suspended (administration).
No changes were made to the system.
pkgadd return code = 4

回避方法 : システムをリブートする前に、手作業で既存の SMEvplu パッケージを削除し、新しい SMEvplu.u パッケージをインストールしてください。

  1. 不完全な SMEvplu パッケージを削除します。


    # pkgrm -R /a SMEvplu
    
  2. Solaris 7 の製品ディレクトリに移動します。


    # cd /cdrom/ja_sol_7_1199_sparc/s0/Solaris_2.7/Product
    
  3. SMEvplu.u パッケージを追加します。


    # pkgadd -R /a -d `pwd` SMEvplu.u
    

ファイルシステムの作成時に警告メッセージが出力されることがある (バグ ID: 4189127)

インストール中にファイルシステムを作成しているときに、次のどちらかの警告メッセージが出力されることがあります。


Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last
    cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated.

Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated

作成中のファイルシステムと等しい容量が、使用しているディスク上の領域に割り当てられない時に、上記の警告メッセージが表示されます。この場合、ディスク上に未使用の領域ができ、その領域は作成中のファイルシステムに取り込まれません。また、この未使用のディスク領域は、他のファイルシステムでも利用されません。

回避方法 : 問題は発生しないので、上記の警告メッセージは無視してください。

インストール中にフォントパッケージに関連する警告が発生する (バグ ID: 4226416)

以下の警告メッセージが表示されます。警告メッセージにはすべてのロケールのフォントパッケージが示されています。このため、表示されるフォントパッケージが、ご利用の Solaris CD に含まれていない場合もあります。


Warning!  It is strongly recommended that the following font package be 
installed for all locales:
 
SUNWi1of
 
Warning!  It is strongly recommended that the following font packages be 
installed to support locales (other than ISO8859-1 locales) as needed:
 
SUNWi2of SUNWi2rf SUNWi4of SUNWi4rf SUNWi5of SUNWi7of SUNWi7rf
SUNWi9of SUNWi9rf SUNWjxcft SUNWkcoft SUNWcttf SUNWhttf SUNW5xfnt

このメッセージは補助的なもので、インストールの失敗を示しているわけではありません。

回避方法 : 警告メッセージ中に示されているフォントパッケージをインストールすることを強くお勧めします。警告メッセージに表示されたパッケージのうち、ご使用の CD に含まれているパッケージだけをインストールすれば十分です。

アップグレードインストール時に SUNWxilrl のインストールが部分的に失敗する (バグ ID: 4276484)

Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境へのアップグレード時に SUNWxilrl をインストールした場合で、ディスク領域再配置アップグレードによってサイズが変更されるまたは場所が移動されるファイルシステム上に /opt ディレクトリがある場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。


ERROR: attribute verification of </a/opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so> failed
    pathname does not exist
    unable to create symbolic link to </usr/openwin/lib/libxil.so.1>
ERROR: attribute verification of </a/opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so.1> 
failed
    pathname does not exist
    unable to create symbolic link to </usr/openwin/lib/libxil.so.1>
pkgadd: ERROR: postinstall script did not complete successfully

Installation of <SUNWxilrl> partially failed.
pkgadd return code = 2

このエラーによって、インストール結果は次のようになります。

回避方法: アップグレード完了後に、作成されなかった上記のディレクトリとシンボリックリンクを次の手順で作成してください。

  1. アップグレードを最後まで行います。

  2. アップグレードしたシステムをリブートします。

  3. xil/lib ディレクトリを作成します。


    # /usr/sbin/install -d -m 0755 -u bin -g bin /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil
    # /usr/sbin/install -d -m 0755 -u bin -g bin /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib
    
  4. シンボリックリンクを作成します。


    # ln -s /usr/openwin/lib/libxil.so.1 /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so
    # ln -s /usr/openwin/lib/libxil.so.1 /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so.1 
    

OS サーバーに Solaris 7 OS サービスを追加すると、追加に失敗したというメッセージが出力される (バグ ID: 4171470)

OS サーバーに OS サービスとして Solaris 7 システムソフトウェアを追加すると、次のようなエラーメッセージが表示されます。


os_server:  Error:  Error adding OS service Solaris 2.7 i386 i86pc: 
service modification failed.
See /var/sadm/system/logs/upgrade_log for more information
(/var/sadm/install_data/upgrade_log on Solaris 2.3 or 2.4).

os_server の部分は、OS サーバーの名前になります。

上記のログファイルを見ると、次のようなメッセージで SUNWplow パッケージの追加に失敗していることがわかります。


Doing pkgadd of SUNWplow to /.
ERROR: attribute verification of <export/exec/Solaris_2.7_i386.all/etc/default/init> failed
pathname does not exist

回避方法 : エラーメッセージを無視してください。

ユーザーが inetd.conf 中のデーモンとサーバーを無効に設定してもパッケージインスタンスによって上書きされる (バグ ID: 4220923)

KCMS プロファイルサーバー、フォントサーバー、CacheFS デーモン、Kerbd デーモンの行が /etc/inetd.conf ファイル中にすでに存在しておりコメントアウトされている場合でも、対話式インストールプログラムはそれらの行を追加します。

回避方法 : テキストエディタを使用して、/etc/inetd.conf ファイル中の不要なエントリを削除またはコメントアウトしてください。

64 ビット Solaris に関する注意事項とバグ情報

64 ビット Solaris のインストールに関連する情報について説明します。

Sun UltraSPARC システム (sun4u) はブート Flash PROM (OpenBoot) をアップグレードする必要がある

UltraSPARCTM システム上で 64 ビット Solaris オペレーティング環境を実行する場合、Flash PROM ファームウェアのアップグレードが必要な場合があります。Solaris 7 インストールプログラムには 64 ビットサポートを追加する選択肢があります。UltraSPARC システムにインストールする場合には、この 64 ビットサポートがデフォルトで選択されます。


注 -

Sun システムまたは UltraSPARC システムで 32 ビット Solaris オペレーティング環境を実行する場合は、Flash PROM をアップグレードする必要はありません。


次の表に、UltraSPARC (sun4u) システムと必要な最小限のファームウェアバージョンを示します。この表に記載されていないシステムでは、Flash PROM をアップグレードする必要はありません。「システムタイプ」は、uname -i コマンドによって出力される内容です。また、prtconf -V コマンドによって、現在実行しているファームウェアのバージョンを調べることができます。

システムタイプ (uname -i で出力される)必要最小限のファームウェアバージョン (prtconf -V で出力される)
 SUNW,Ultra-1-Engine 3.10.0

SUNW,Ultra-1 

3.11.1 

SUNW,Ultra-2 

3.11.2 

SUNW,Ultra-4 

3.7.107 

SUNW,Ultra-Enterprise 

3.2.16 


注 -

Solaris CD を利用して Flash PROM をアップグレードする方法については、『Solaris 7 Sun Hardware Platform Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://docs.sun.com から入手できます。


AnswerBook2 に関するバグ情報

SUNWab2r および SUNWab2s より前に SUNWab2u をインストールすると問題が発生する (バグ ID: 4230969)

pkgadd コマンドを使用して AnswerBook2 パッケージを手動でインストールする場合、SUNWab2r および SUNWab2s より前に SUNWab2u パッケージをインストールすると、次のような問題が発生します。

回避方法: installer (Solaris Web Start 2.0) または pkgrm コマンドを使用して、パッケージ SUNWab2uSUNWab2rSUNWab2s を削除してください。

installer (Solaris Web Start 2.0) を使用して、正しい順番でパッケージをインストールしてください。

pkgadd コマンドを使用して手動でパッケージをインストールする場合は、次に示す順番でインストールしてください。

  1. SUNWab2r

  2. SUNWab2s

  3. SUNWab2u

Solstice AutoClient に関する注意事項

Solstice AutoClient は、Solaris 7 - 11/99 と同梱される SEAS 3.0 には含まれていません。以前のバージョンの Solstice AdminSuite を使用すれば、すでにインストールされているディスクレスクライアントおよび AutoClient システムを継続して利用することができます。