Solaris 7 - 11/99 ご使用にあたって (Intel 版)

付録 C デバイスの構成 (Intel 版) Solaris 7 - 3/99, 5/99, 8/99, 11/99

Intel 版 Solaris 7 - 3/99、5/99、8/99、11/99 コンピューティング環境でサポートされている x86 ハードウェアデバイスに関する情報、構成時に発生する問題の対処法を記載しています。


注 -

この付録の情報は、『Solaris 7 デバイスの構成 (Intel 版)』の内容を補足するものです。


Solaris 7 11/99

Intel EtherExpress PRO/100B, EtherExpress PRO/100+

Solaris デバイスドライバ:

iprb

デバイスタイプ:

Network (Ethernet) 

アダプタ:

Intel EtherExpress PRO/100B, EtherExpress PRO/100+ 

チップ:

82557, 82558, 82559 

バスタイプ:

PCI 

コネクタ:

RJ-45 

構成の前に

制限事項と注意事項

Intel EtherExpress PRO/100B または Intel EtherExpress PRO/100+ が搭載されている IA (Intel アーキテクチャ) システムは、パケットを受け取った瞬間にインタフェースが停止したときに、ハングすることがあります。

システムがハングしないようにするためには、システムのネットワークトラフィックが軽くなるまたは存在しなくなってから、インタフェースが停止するようにしてください。

Solaris 7 8/99

Adaptec AHA-2940U2B, 2940U2W, 2940U2/OEM, 2950U2B, 3950U2B HBA

Solaris デバイスドライバ:

cadp

デバイスタイプ:

SCSI-2, SCSI-3, Ultra2 SCSI 

アダプタ:

Adaptec AHA-2940U2B, AHA-2940U2W, AHA-2940U2/OEM, AHA-2950U2B, AHA-3950U2B 

チップ:

AIC-7890AB, AIC-7891B, AIC-7896, AIC-7897 

バスタイプ:

PCI 

構成の前に

制限事項と注意事項

構成の手順

Adaptec 構成ユーティリティを使用します。

LSI Logic (旧 Symbios Logic または NCR) 53C810, 53C810A, 53C815, 53C820, 53C825, 53C825A, 53C860, 53C875, 53C875J, 53C876, 53C895 HBA

Solaris デバイスドライバ:

ncrs

デバイスタイプ:

SCSI 

アダプタ:

LSI Logic (以前の Symbios Logic または NCR) 53C810, 53C810A, 53C815, 53C820, 53C825, 53C825A, 53C860, 53C875, 53C875J, 53C876, 53C895  

バスタイプ:

PCI 

構成の前に

制限事項と注意事項

Solaris 7 5/99

LSI Logic (Symbios) 64 ビット PCI デュアルチャネル Ultra2 SCSI 53C896 HBA

Solaris デバイスドライバ:

symhisl

デバイスタイプ:

SCSI 

アダプタ:

SYM22910 (チャネル A および B の両方が SE および LVD モードをサポート)。 SYM21002 (チャネル A は SE のみをサポート、チャネル B は SE および LVD モードをサポート) 

バスタイプ:

PCI 

構成の前に

制限事項と注意事項

Solaris 7 3/99

物理アドレス拡張 (PAE) モード

Pentium Pro のリリース時に、物理アドレス拡張 (PAE, Physical Address Extension) モードが上位プロセッサに対して導入されました。この PAE モードを使用すると、Intel 版 Solaris は物理メモリーを最大 32 G バイトまでアドレス指定することができるようになります。個々のプロセスについては、仮想アドレス空間を最大 3.5 G バイトまでしか使用できません。

PAE モードによって、データベースやメモリーを多く使用するアプリケーションについて、複数のインスタンスを実行することができます。また、より多くのユーザーが、ネットワークを介してあるマシンを使用できるようになります。

DAC (Dual Address Cycle) をサポートする PCI ディスクコントローラを使用するのが最適です。そのような PCI ディスクコントローラは、どのような物理的な宛先とでも、データの転送 (入出力) を行うことができます。物理メモリーが 4 G バイトしかないカードでデータを転送するためには、システムがメモリーをコピーする必要があるので、パフォーマンスが低下する場合があります。


注意 - 注意 -

PAE モードの利点を生かすことができないデバイスドライバもあります。Sun では、Sun が独自に開発した PCI デバイスドライバを、4 G バイト以上のメモリーを持つ x86 マシン上でテスト済みです。Sun の OEM 提携会社では、各会社が提供している PCI デバイスドライバを、4 G バイト以上のメモリーを持つ x86 マシン上でテストする予定です。ただし、サードパーティ製のデバイスドライバをシステムに追加すると、動作が不安定になったりパニックが発生して、データが失われることもあります。システムの動作が不安定になってもそのドライバを使用する必要がある場合は、PAE モードのサポートを無効にしてください。


PAE モードのサポートを無効にする

PAE モードのサポートを無効にするには、次の手順を実行してください。

  1. システムをリブートします。

  2. Esc キーを押して、自動ブートを中断します。

    Solaris Device Configuration Assistant (Solaris デバイス構成用補助) が起動します。

  3. 「Boot Solaris」画面が表示されるまで、[F2_Continue] を押します。

  4. [F4_Boot Tasks] を押します。

    「Boot Tasks」画面が表示されます。

  5. [View/Edit Property Settings] を選択します。

    「View/Edit Property Settings」画面が表示されます。

  6. [F4_Create] を押します。

    「Create Property」画面が表示されます。

  7. 「Specify Property Name」フィールドに mmu-modlist と入力して、Enter キーを押します。

  8. 「Specify Value」フィールドに mmu32 と入力して、Enter キーを押します。

    「Updating」画面に、Updating Saved Configuration information... というメッセージが表示されます。プロパティと値が正しく保存されたら、「View/Edit Property Settings」画面が表示されます。

  9. [F2_Back] を押します。

    「Boot Tasks」画面が表示されます。

  10. [F3_Back] を押します。

    マシン上のドライバがロードされた後に、「Boot Solaris」画面が表示されます。

  11. 通常と同じようにして、システムのブートを継続します。