sxtest テストは、オンボードのピクセルプロセッサモジュールを搭載した SPARCstation(TM) 10 と SPARCstation 20 を検査します。sxtest は、SPARCstation 10 SX および 20 SX の VSIMM (ビデオ SIMM)、および SX メモリーコントローラデバイス専用のテストです。
sxtest は、ピクセルプロセッサの制御レジスタ、仮想メモリー、ビデオメモリーからデータを読み取って照合することによって、ピクセルプロセッサの読み込みエラー、格納エラー、ALU エラー、ロジックエラーなどを検出します。
また、cg14 フレームバッファーとそのデバイスドライバ、ビデオメモリー、データメモリーの統合機能を検査します。さらに、目視検査のためにフレームバッファーにテストパターンを書き込みます。このテストの正確さは、CPU、メモリーカード、cg14 グラフィックスカードなどの他のハードウェアに依存するため、sxtest は、cg14test やその他のテストの実行後に実行してください。sxtest は、図 43-1 に示す 13 個のモジュールから構成されます。
cg14 SunVTS フレームバッファーテストと、cg14 フレームバッファーを使用する OpenWindows アプリケーションが衝突する可能性があるため、sxtest SunVTS テストを実行するときには以下の制限が適用されます。
SunVTS フレームバッファーテストの実行中に、OpenWindows 以外のグラフィックアプリケーションを実行しないでください。
vtsk ではなく、vtsui を使用して SunVTS を起動するには、xhost + ホスト名というように xhost にホスト名を指定する必要があります。SunVTS ウィンドウの外部または内部のビデオ更新情報を生成する OpenWindows プログラムを実行しないでください。
フレームバッファーテストの実行中に SunVTS ウィンドウを閉じてアイコン化しないでください。
システムコンソール cg14 デバイスに対して、オプションウィンドウからフレームバッファーロックオプションを有効にします (図 43-1 参照)。
VRAM を有効にして sxtest を実行する場合は、フレームバッファーロックも有効にする必要があります。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 3.4 ユーザーマニュアル』を参照してください。
sxtest オプションダイアログボックスは、テストシステムの構成を基に作成されます。
sxtest のオプションは以下のとおりです。
表 43-1 sxtest のテストパラメタオプション
以下の表に、13 個の sxtest モジュールを示します。
表 43-2 sxtest モジュール
グラフィックテストの性格上、グラフィックテスト中にフレームバッファーを読み書きすると、ユーザーの作業の障害になることがあります。sxtest は、オフラインの機能テスト (Functional Test) モードでのみ実行することができます。デフォルトでは、このテストモードでは、sxtest は画像サブテスト、メモリーアドレスサブテスト、メモリーカウントサブテスト、グラフィックインタフェースサブテスト、レジスタファイルサブテストを実行しますが、必要に応じてその他のサブテストの選択および選択解除もできます。
/opt/SUNWvts/bin/sxtest 標準引数 -o dev=デバイス名, lock=E(有効)/D(無効),tm=終了モジュール番号,cmem=n,vram=n,md=XXX
表 43-3 sxtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=デバイス名 |
テストを行うデバイス名を指定します。 |
lock=E(有効)/D(無効) |
フレームバッファーロックを有効または無効にします。詳細は、『SunVTS 3.4 ユーザーマニュアル』の「フレームバッファーのテスト」の節を参照してください。OpenWindows ソフトウェアを動作させているウィンドウサーバーでは、デフォルトでフレームバッファーロックが有効になります。 |
tm=終了モジュール番号 |
最後にテストするモジュール番号を指定します。これ以降の最後の 4 つの引数を使用し、sxtest を特定のテスト範囲に狭めます。 |
cmem=0|4 |
連続メモリーを有効または無効にします。1 を選択して有効にするか、0 を選択して無効にします。 注 - システムの連続メモリーが 4 MB 未満の場合は、無効 (0) を選択する必要があります。 |
cgfourteen0=0|4|8 |
ビデオランダムアクセスメモリーを有効または無効にします。 4 を選択した場合は 4 MB の VRAM が有効になります。8 を選択した場合は 8 MB の VRAM が有効になります。0 を選択した場合は VRAM が無効になります。 |
md=vis+alu+... |
1 回のパスでテストするモジュールを選択します。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。
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エラーメッセージ |
考えられる原因 |
対処方法 |
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6002 |
Unable to lock frame buffer |
ウィンドウシステムは動作していないが、FB ロックが有効になっています。 |
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6004 |
Can't get sem 数値 |
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6006 |
Failed lock sem:dev 数値, type 数値 |
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6008 |
Failed unlock sem |
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6010 |
Failed GETVAL sem= |
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6012 |
Failed sem_val |
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6014 |
console_p() failed: |
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6016 |
Failed sem_setall |
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6017 |
Failed sem_rmid |
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6018 |
Failed get sem |
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6020 |
ioctl command 名前 failed |
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6022 |
エラーメッセージ |
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6024 |
Failed to malloc for 名前 |
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6026 |
mem ccitt[名前+数値,名前+数値]: o:数値 e:数値 o^e:数値 |
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6028 |
mem crc16[名前+数値,名前+数値]: o:数値 e:数値 o^e:数値 |
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6030 |
reg ccitt: o:数値 e:数値 o^e:数値 |
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6032 |
reg crc16: o:数値 e:数値 o^e:数値 |
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6034 |
Failed to open 名前 device |
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6035 |
First Open of sx device |
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6036 |
Modules selected improperly!!! |
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6038 |
名前, i_module = 名前 |
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6040 |
FB unlock request failed |
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8000 |
Can't acquire console semaphore |
システムに過大な負荷がかかっています。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
8002 |
Can't get sem 数値 |
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8004 |
Unable to set page bounds |
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8006 |
mmap: unable to map MDI control register space |
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8008 |
Failed to mmap 名前 |
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8010 |
sxtest is only running in Functional test |
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8012 |
Failed to open 名前 |
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