Sun Java Enterprise System 2005Q4 リリースノート

既知の問題: Linux の場合

必須ライブラリ

Linux では、次の互換性のあるライブラリが必要です。

64 ビット Linux を実行している場合、32 ビット Linux のシステムライブラリのインストールが必要です。

Application Server 上で Access Manager を実行すると、JVM の問題が生じる (6223676)

Sun Java System Applications Server 8.1 2005Q2 Update 2 を Red Hat Linux AS 2.1 または 3.0 が稼動するシステムにインストールすると、Red Hat AS オペレーティングシステムによって Application Server 用に作成されるスレッドのスタックサイズが 10M バイトになります。しかし、Access Manager ユーザーセッションの数が 200 に達すると、このスタックサイズが原因でリソースの争奪が起こり、JVM がクラッシュまたはハングします。

解決方法: Application Server の起動に使用するコンソールで次のコマンドを実行して、スタックサイズを 256 K バイトに設定します。

# ulimit —s 256;

Linux で UWC を設定できない (6280944)

Linux 3.0 プラットフォーム上で UWC を設定する場合、ほぼすべての設定タスクは完了しますが、1 つのタスクだけ設定できません。

解決方法: このような一貫しない動作とならないようにするため、次の作業を行います。

1. /var/opt/sun/uwc/staging ディレクトリに移動します。

2. ls —l を入力して、ディレクトリの内容を表示します。

3. シンボリックリンクを自己参照している場合は、必ずそれを削除して次のステップに進みます。

4. ./config-appserver8x deploy と入力します。

CLI インストール: ユーザーがバックスペースキーを押すと、パスワードが可視状態になる (6285944)

インストールプロセス中には、パスワードを入力するよう要求されます。バックスペースキーを押すと、最後の 1 文字分少ないパスワードが可視状態になります。

解決方法: なし。

Java ES 2005Q4 によってインストールされた Ant が Linux 上で NoClassDefFoundError を出してクラッシュする (6283794)

JAVA_HOME が正しく定義されていません。このエラーのため、Ant はロードされません。また、Ant を必要とする SOAR もロードされません。

解決方法: Ant スクリプトの 19 行目を、no_config=false から noconfig=true に変更します。

Ant 設定ファイルに関する問題点 (問題 ID なし)

Ant 1.6.1 (Java ES 4 にバンドルされている) は次の設定ファイルを検索します。

/etc/ant.conf

${HOME}/.ant/ant.conf

${HOME}/antrc

Java ES 内で正常に動作するために、Ant は、前述した設定ファイル内の設定値を無視し、Java ES によって提供される設定値を使用する必要があります。そのためには、次の回避策を実行することが求められます。

解決方法 (1): ant に –noconfig を指定して使用します (ant –noconfig <your command>)

解決方法 (2): /etc/ant.conf を削除します

Linux 更新リリースに関する通知

Java Enterprise System 開発者は Red Hat 2.1U2 および 3.0U1 を使用してテストを行いました。それ以降のリリースで問題がないことは保証できません。詳細については、ご購入先にお問い合わせください。

tcp_smtp_server コアに負荷がかかっている (6274560)

STH 負荷テスト中に、tcp_smpt_server がコアダンプを生成しました。

解決方法: なし。

Message Queue が Java ES インストーラでインストールされている場合、アンインストールにアンインストーラが必要 (問題 ID なし)

Linux RPM を直接削除した場合、次にインストーラを実行したとき、インストーラは Message Queue をまだインストールされていると見なし、正しく動作しません。

解決方法: すでに手動で Message Queue RPM を削除した場合は、アンインストーラを使用して Message Queue をアンインストールする必要があります。アンインストーラを実行し、削除する Message Queue コンポーネントを選択します。

Red Hat Linux 3.0 上で Directory Server を設定できない (5087845)

インストール時、必要な共有ライブラリ compat-libstdc++-7.3-2.96.122 RPM がインストールされません。RPM がない場合、Directory Server は設定できません。

解決方法: ディストリビューション CD から手動で RPM をインストールします。

インストール時にアンインストーラ RPM がインストールされないことがある (5060658)

コンポーネント製品のインストール時に、アンインストールに必要な RPM の 1 つである sun-entsys-uninstall-l10n-2.0-1 がインストールされないことがあります。

解決方法: 次のことを実行して、不明なアンインストール RPM を手動でインストールします。

# rpm -i sun-entsys-uninstall-2.0.i386.rpm

RPM をインストールすると、アンインストールスクリプトが表示されます。

Linux 上での NSPR と NSS の Message Queue による C-API 使用 (問題 ID なし)

Java Enterprise System の Linux リリースで、Message Queue は独自の NSPR (Netscape Portable Runtime) および NSS (Network Security Services) ライブラリを配信します。Message Queue とともにインストールされたライブラリは、Java Enterprise System によってインストールされたライブラリより古いバージョンです。

Message Queue がデフォルトの場所にインストールされている場合は、/opt/imq/lib に古い方のライブラリがあります。Message Queue C アプリケーションをビルドするときには、Message Queue C ランタイムライブラリ (mqcrt.so) は /opt/imq/lib にある古い NSPR および NSS ライブラリに対してリンクします。これはサポートされ、テスト済みの組み合わせですが、/opt/sun/private/lib の Java Enterprise System でインストールされる新しいバージョンを使用することをお勧めします。

新しいバージョンのライブラリを使用するには、LD_PRELOAD 環境変数を以下のように設定します。

/opt/sun/private/lib/libnspr4.so:\\
/opt/sun/private/lib/libplc4.so:\\
/opt/sun/private/lib/libplds4.so:\\
/opt/sun/private/lib/libnss3.so:\\
/opt/sun/private/lib/libssl3.so

Message Queue C アプリケーションを実行する前に設定します。

正常にインストールされた後、インストーラの最後のページに Java 例外エラーが表示される (5041569)

インストールに成功しても、インストーラの最後のページにいくつかの Java 例外が表示され、インストールに成功したというメッセージは表示されません。

解決方法: エラーを無視し、 /var/sadm/install/logs にあるログを確認します。ログを参照すると、インストールに成功したかどうかがわかります。

一部のロケールでは、インタフェースのウィンドウの幅が狭すぎる (4949379)

ドイツ語などの一部の言語にはウィンドウが狭すぎ、インタフェース全体が表示されません。その結果、ヒントなどのテキストの右側または下部が表示されません。

解決方法: ウィンドウのサイズを手動で変更します。