Sun Java Enterprise System 2005Q4 配備計画ガイド

パイロットとプロトタイプの開発

通常、Java Enterprise System の配備は、主に Java Enterprise System が提供するサービスに基づく配備と、Java Enterprise System サービスに統合される多数のカスタムサービスを必要とする配備の 2 種類に分類されます。前者の配備を 80:20 配備 (Java Enterprise System が提供するサービスが 80%)、後者を 20:80 配備と考えることができます。

80:20 配備では、通常は実装フェーズでテスト用のパイロット配備を開発します。80:20 配備では、すぐに利用できる機能を提供する、完成された Java Enterprise System サービスを使用するため、パイロット配備の開発、テスト、修正から本稼働配備への移行は比較的迅速に行われます。パイロット配備により、ソリューションの機能が検証されるとともに、システムのパフォーマンスレベルに関する情報も得られます。

一方、20:80 配備では、80:20 配備で利用できた相互運用性の実績を持たない、新しいカスタムサービスを使用します。このため、配備の概念を証明するプロトタイプを作成することになり、本稼働開始前の開発、テスト、修正のサイクルをより厳格に行う必要が生じます。プロトタイプにより、テスト環境における提案ソリューションの問題解決能力が判明します。機能が十分であることがプロトタイプによって証明されたあとは、より厳格なテストに進み、その後、パイロット配備に進むことができます。


注 –

企業の実際の配備では、要件に合わせて独自に開発されたサービスが占める割合は大きく異なります。パイロット配備とプロトタイプ配備をどのようにテストに使用するかは、複雑さと配備の性質によって異なります。