Sun Java Enterprise System 2005Q4 配備計画ガイド

パイロット配備とプロトタイプ配備のテスト

パイロット配備とプロトタイプ配備をテストする目的は、配備がシステム要件を満たし、ビジネス上の目的を達成できるかどうかを、テスト環境でできるだけ正確に検証することにあります。

特定したすべてのユースケースに基づいて機能テストを行なってシナリオを作成し、配備の適格性を計測するための手法を確立できれば理想的です。機能テストには、ビジネス要件が満たされるかどうかを判断するための、選択されたベータユーザーグループに対する限定的な配備が含まれることもあります。

ストレステストは、ピーク負荷時のパフォーマンスを測定します。通常、これらのテストでは、シミュレートされた一連の環境とロードジェネレータを使用して、データスループットとパフォーマンスを測定します。一般に、配備のシステム要件がストレステストの設計と合格の基準となります。


注 –

システム要件が明確に定義されず、予測の基本となる過去の実装がなく、新たな開発を大量に必要とする大規模な配備では、機能テストとストレステストは特に重要です。


テストによって配備の設計仕様に関する問題が検出されることもあり、配備を本稼働環境に送り出すまでに、設計、構築、およびテストを何度か繰り返さなければならないこともあります。プロトタイプ配備のテスト時に、配備設計に関する問題が発見される場合があります。 その場合は、ソリューションライフサイクルのそれまでのフェーズに戻って作業を繰り返し、問題に対処します。

配備計画を徹底的にテストしてから、パイロット配備に進んでください。パイロット配備は、それまでの一連のテストですでに配備設計が検証されていることを前提とします。パイロット配備のテストで発見される問題は、通常、配備設計のパラメータ内で対処できる必要があります。

テストは本稼働環境を完璧にシミュレートすることはできません。 また、配備されたソリューションの性質は変化発展する可能性があります。 このため、調整、保守、サービスが必要な領域を特定できるように、配備されたシステムの監視を継続する必要があります。