Java Enterprise System に基づく配備ソリューションは一般に、次の 2 つのカテゴリに分類されます。
80:20 配備: これらのソリューションは、主に Java Enterprise System によって提供されるサービスで構成されます。サービスの 80% 以上が Java Enterprise System によって提供されます。
20:80 配備: これらのソリューションは、多数のカスタム開発されたサービスおよびサードパーティー製アプリケーションで構成されます。
80:20 および 20:80 の分類は、大まかな一般化です。提供されるサービスのタイプの正確な割合は重要ではありません。ただし、割合は、ソリューションに含まれるカスタマイズの量を示します。
Java Enterprise System は、特に 80:20 配備に適しています。Java ES によって豊富なサービスセットが提供されるためです。たとえば、Java Enterprise System によって提供されるサービスを使用すると、企業全体用の通信システムや企業全体用のポータルシステムの配備は比較的容易に行えます。
カスタム開発を必要とする配備については、Java Enterprise System は、カスタム開発によるサービスとアプリケーションの作成と統合をサポートします。
「システムサービス」に示されているサービスカテゴリのほとんどは、80:20 配備を提供するために使用できます。たとえば、通信および共同作業サービスは、電子メール、カレンダ、およびインスタントメッセージングの各サービスをエンドユーザーに提供し、エンドユーザーがコンテンツを集約および個人用カスタマイズすることを可能にします。同様に、ネットワークアイデンティティーサービスとエンタープライズポータルのサービスカテゴリは、カスタムサービスの開発や統合なしに、企業全体用のアプリケーションのインストールと設定を行うことを可能にします。
J2EE プラットフォームサービスのカスタム開発が必要な企業ソリューションは、Application Server、Message Queue、または Web Server を活用できます。これらには、Java Enterprise System の Web およびアプリケーションサービスが提供されます。
企業の配備では、必要とされるカスタム開発されたサービスの数は大きく異なります。Java Enterprise System の各種サービスは相互運用性が確保されているので、企業の特定のニーズに合わせてサービスを独自に組み合わせることができます。