ユースケースおよび使用パターン分析に戻り、ピーク負荷の領域を特定し、CPU の見積もりを調整します。
たとえば、この例に関して次のようなピーク負荷状況を特定したとします。
ユーザーが同時にログインすることによる、初期のユーザー数の増加
特定の時間枠内での電子メールの交換
このピーク負荷時の使用パターンを考慮に入れるには、これらのサービスを提供するコンポーネントに対する調整を行います。次の表は、このピーク負荷時の使用パターンを考慮した調整の概要を示しています。
表 5–3 ピーク負荷による CPU 見積もりの調整
コンポーネント |
CPU の数 (調整後) |
説明 |
---|---|---|
Messaging Server MTA 着信 |
2 |
ピーク時の着信電子メール用に 1 CPU を追加します |
Messaging Server MTA 発信 |
2 |
ピーク時の送信電子メール用に 1 CPU を追加します |
Messaging Server MMP |
2 |
増加する負荷用に 1 CPU を追加します |
Messaging Server STR (メッセージストア) |
2 |
増加する負荷用に 1 CPU を追加します |
Directory Server |
3 |
増加する LDAP 検索用に 1 CPU を追加します |