Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド

認証レベルに基づく認証

それぞれの認証モジュールは、その認証レベルに整数値が関連付けられています。認証レベルを割り当てるには、「サービス設定」で認証モジュールの「プロパティー」矢印をクリックし、モジュールの「認証レベル」属性で対応する値を変更します。認証レベルが高いということは、1 つ以上の認証モジュールで認証を受けたそのユーザーの信頼性のレベルが高いということです。

ユーザーがそのモジュールに対する認証に成功すると、認証レベルがユーザーの SSO トークンに設定されます。複数の認証モジュールに対して認証を受ける必要があり、認証に成功した場合は、最高の認証レベルの値がユーザーの SSO トークンに設定されます。

ユーザーがサービスへのアクセスを試みる場合、サービスでは、そのユーザーの SSO トークンの認証レベルを確認することで、そのユーザーがアクセスを許可されているかどうかを判別できます。次に、設定された認証レベルで認証モジュールにパスするように、ユーザーをリダイレクトします。

ユーザーは特定の認証レベルで認証モジュールにアクセスすることもできます。たとえばユーザーが次の構文でログインします。

http://hostname:port/deploy_URI/UI/Login?authlevel=
auth_level_value

認証レベルが auth_level_value 以上であるすべてのモジュールが、ユーザーが選択するための認証メニューとして表示されます。一致するモジュールが 1 つしかなかった場合は、その認証モジュールのログインページが直接表示されます。

この認証の方法では、ID が認証を受けられるモジュールのセキュリティーレベルを、管理者が指定できます。各認証モジュールには、それぞれの「認証レベル」属性があり、この属性の値は任意の有効な整数として定義できます。認証レベルに基づく認証では、認証サービスは、ログイン URL パラメータに指定された値以上の認証レベルを持つ認証モジュールを含むメニューを持つモジュールログインページを表示します。ユーザーは、提示されたリストからモジュールを選択します。ユーザーがモジュールを選択すると、以降のプロセスはモジュールに基づく認証に基づきます。

認証レベルに基づく認証のログイン URL

認証レベルに基づく認証は、ユーザーインタフェースのログイン URL に authlevel パラメータを定義して指定できます。関連するモジュールのリストを示すログイン画面を呼び出したあと、ユーザーは認証を受けるモジュールを選択する必要があります。認証レベルに基づく認証を指定し開始するログイン URL を次に示します。

http://server_name.domain_name:port/amserver/UI/Login?authlevel=authentication_level

および

http://server_name.domain_name:port/amserver/UI/
Login?realm=realm_name&authlevel=authentication_level

realm パラメータが設定されていない場合、ユーザーが属すレルムはログイン URL そのものに指定されたサーバーホストおよびドメインから判断されます。

認証レベルに基づく認証のリダイレクト URL

認証レベルに基づく認証が成功または失敗した時に、Access Manager はユーザーのリダイレクト先の情報を検索します。この情報をアプリケーションが検索する優先順位を次に示します。

認証レベルに基づく認証が成功した場合のリダイレクト URL

認証レベルに基づく認証が成功した場合のリダイレクト URL は、次の場所を次の優先順位で確認することによって判断されます。

  1. 認証モジュールで設定された URL。

  2. goto ログイン URL パラメータで設定された URL。

  3. ユーザーのプロファイル (amUser.xml) の iplanet-am-user-success-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  4. ユーザーのロールエントリの iplanet-am-auth-login-success-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  5. ユーザーのレルムエントリの iplanet-am-auth-login-success-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  6. グローバルデフォルトとして iplanet-am-auth-login-success-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  7. ユーザーのプロファイル (amUser.xml)iplanet-am-user-success-url 属性に設定された URL。

  8. ユーザーのロールエントリの iplanet-am-auth-login-success-url 属性に設定された URL。

  9. ユーザーのレルムエントリの iplanet-am-auth-login-success-url 属性に設定された URL。

  10. グローバルデフォルトとして iplanet-am-auth-login-success-url 属性に設定された URL。

認証レベルに基づく認証が失敗した場合のリダイレクト URL

認証レベルに基づく認証が失敗した場合のリダイレクト URL は、次の場所を次の順序で確認することによって判断されます。

  1. 認証モジュールで設定された URL。

  2. gotoOnFail ログイン URL パラメータで設定された URL。

  3. ユーザーのエントリ (amUser.xml) の iplanet-am-user-failure-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  4. ユーザーのロールエントリの iplanet-am-auth-login-failure-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  5. ユーザーのレルムエントリの iplanet-am-auth-login-failure-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  6. グローバルデフォルトとして iplanet-am-auth-login-failure-url 属性用に clientType カスタムファイルに設定された URL。

  7. ユーザーのエントリ (amUser.xml)iplanet-am-user-failure-url 属性に設定された URL。

  8. ユーザーのロールエントリの iplanet-am-auth-login-failure-url 属性に設定された URL。

  9. ユーザーのレルムエントリの iplanet-am-auth-login-failure-url 属性に設定された URL。

  10. グローバルデフォルトとして iplanet-am-auth-login-failure-url 属性に設定された URL。