現在知られている制限事項は、次のとおりです。
制限:各 set_userprefs コマンドにより、複数値の設定のインスタンスが 1 つだけ削除されます。
回避策:複数値ユーザー設定のインスタンスをすべて削除するには、インスタンスごとに 1 つの set_userpref コマンドを発行する必要があります。
次に例を示します。get_userprefs を実行して、ユーザー設定のすべてをリスト表示します。icsSubscribed などのように、設定に複数の値が存在する場合は、リスト表示された値ごとに set_userprefs コマンドを発行して、設定を削除する必要があります。
制限:クラスタの個々のノードに何がインストールされているかを示す、クラスタ固有の showrev コマンドは存在しません。これは、一般的な問題であり、単に Calendar Server 固有の問題というわけではありません。グローバルファイルシステムにインストールされた製品であればどれでも、同じ問題に遭遇します。
これは、Calendar Server を更新する際に問題になります。Calendar Server がインストールされているすべてのノードにパッチを適用する必要があります。また、Calendar Server がノードにインストールされていない場合、パッチをノードに適用することはできません。少なくとも Calendar Server がインストールされているノードが分からないと、Calendar Server のインストール先を見つけるのは、紛らわしく、時間のかかる作業になります。
回避策:次のコマンドを実行して、Calendar Server がインストールされているすべてのノードを表示します。pkgparam -v SUNWics5 | grep ACTIVE_PATCH
制限:ポップアップブロッカーを有効にしていると、特定の Calendar Server ウィンドウが表示されません。
回避策:Calendar URL に対するポップアップブロッカーを無効に設定して、すべての Calendar Server ウィンドウが確実に表示されるようにします。
例外:Norton Inet Security AD_BLOCKER および Mozilla 内蔵の POP_BLOCKER は、Calendar Server ウィンドウの動作には影響を及ぼしません。
制限:csuser ユーティリティーでは、アドレス帳で作成されたユーザーが有効になりません。
回避策: ldapmodify を使用してユーザーを有効にします。
制限:設定プログラム csconfigurator.sh を使用すると、1 つのドメインしか設定されません。
回避策:複数ドメインのカレンダ環境 (仮想ドメインまたはホストドメインと呼ばれる) が必要な場合、次の 2 つを実行する必要があります。
ホストドメインを有効にします。
Sun LDAP スキーマ 1 を現在も使用している場合は、Delegated Administrator または csdomain ユーティリティーを使って、ドメインを独自に追加します。
『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Administration Guide』の第 11 章「Setting Up Hosted Domains」および『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Administration Guide』の第 13 章「Administering Hosted Domains」を参照してください。
制限:(バグ番号 4777792 としても登録済み) キャッシュがいっぱいになるために、エラーが発生します。Calendar Server では、LDAP キャッシュデータが期限切れになりません。
回避策:定期的にファイルの内容を削除します。その後、Calendar Server を再起動します。
制限:設定ファイルへのホスト名の入力が 2 回求められます。最初は完全修飾されたホスト名で、2 番目は完全修飾されていないホスト名です。次に例を示します。
caldb.dwp.server.skate.red.sesta.com.ip = "skate.red.sesta.com" caldb.dwp.server.skate.ip = "skate" caldb.dwp.server.test12.red.sesta.com.ip = "test12.red.sesta.com" caldb.dwp.server.test12.ip = "test12"
制限:X-Token 内に RFC 非準拠のデータが存在する場合は、そのデータを引用符で囲む必要があります。たとえば、X-Token 内のコロンは ":" のようにする必要があります。