Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

はじめに

この管理ガイドでは、Application Server のサブシステムとコンポーネントを、管理コンソールから設定、管理、配備する方法について説明します。

対象読者

この管理ガイドは、本稼働環境の情報技術管理者を対象としています。対象読者は、次のトピックに詳しいことを前提としています。

お読みになる前に

Application Server は、Sun JavaTM Enterprise System のコンポーネントであり、ネットワークおよびインターネット環境に分散したエンタープライズアプリケーションをサポートするソフトウェアインフラストラクチャーです。Sun Java Enterprise System に付属のマニュアルをよく読んで理解してください。マニュアルは、次の URL から入手できます。http://docs.sun.com/app/docs/prod/entsys.05q4#hic

内容の紹介

このガイドの構成は、Application Server を管理するためのブラウザベースのツールである管理コンソールの配置に対応しています。各章は、コンセプトの説明に始まり、管理コンソールで特定のタスクを実行する方法を説明する、手順の節が続きます。

表記上の規則

この節の表は、このマニュアルで使用されている表記規則を示しています。

表記上の規則

次の表に、このマニュアルの書体の表記の種類を示します。

表 P–1 表記上の規則

書体 

意味 

例 

AaBbCc123 (モノスペース)

API および言語要素、HTML タグ、Web サイト URL、コマンド名、ファイル名、ディレクトリパス名、画面上のコンピュータ出力、サンプルコード。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

% You have mail.

AaBbCc123 (太字のモノスペース)

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して表示します。 

% suPassword:

AaBbCc123 (イタリック)

マニュアルのタイトル、新規用語、強調する単語。 

実際の名前または値に置き換えられるコマンドのプレースホルダまたはパス名。 

ユーザーズガイドの第 6 章を参照してください。

これらを class オプションと呼びます。

ファイルを保存しないでください

このファイルは、install-dir/bin ディレクトリにあります。

記号

次の表に、このマニュアルに使用されている記号の表記規則を示します。

表 P–2 記号の表記規則

記号 

説明 

例 

意味 

[ ]

コマンドオプションの選択肢が含まれます。 

ls [-l]

-l オプションは必須ではありません。

{ | }

必要なコマンドオプションの選択肢のセットが含まれます。 

-d {y|n}

-d オプションとともに、y 引数または n 引数を指定する必要があります。

-

同時に実行する複数のキーストロークを結び付けます。 

Control-A 

コントロールキーを押しながら A キーを押します。 

+

連続して実行する複数のキーストロークを結び付けます。 

Ctrl+A+N 

コントロールキーを押して放し、続いて次のキーを押します。 

>

グラフィカルユーザーインタフェースのメニューの選択を表示します。 

「ファイル」>「新規」>「テンプレート」 

「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。 

デフォルトのパスとファイル名

次の表に、このマニュアルのデフォルトのパスとファイル名を示します。

表 P–3 デフォルトのパスとファイル名

項 

説明 

install-dir

デフォルトでは、Application Server インストールディレクトリは次の場所に置かれます。 

  • SolarisTM プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /opt/SUNWappserver/appserver
  • Linux プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /opt/sun/appserver/
  • Solaris および Linux プラットフォームへのインストールで、ルートユーザーでない場合:

    ユーザーのホームディレクトリ/SUNWappserver
  • Solaris および Linux プラットフォームへのインストールで、ルートユーザーである場合:

    /opt/SUNWappserver
  • Windows のすべてのインストールの場合:

    SystemDrive:\Sun\AppServer

domain-root-dir

デフォルトでは、すべてのドメインを含むディレクトリは次の場所に置かれます。 

  • Solaris プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /var/opt/SUNWappserver/domains/
  • Linux プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /var/opt/sun/appserver/domains/
  • そのほかのすべてのインストールの場合:

    install-dir/domains/

domain-dir

デフォルトでは、各ドメインディレクトリは次の場所に置かれます。 

domain-root-dir/domain-dir

設定ファイルには、次のように表される domain-dir があります。

${com.sun.aas.instanceRoot}

instance-dir

デフォルトでは、各インスタンスディレクトリは次の場所に置かれます。 

domain-dir/instance-dir

シェルプロンプト

次の表は、このマニュアルのシェルプロンプトを示します。

表 P–4 シェルプロンプト

シェル 

プロンプト 

UNIX または Linux の C シェル 

machine-name%

UNIX または Linux の C シェルスーパーユーザー 

machine-name#

UNIX または Linux の Bourne シェルと Korn シェル 

$

UNIX または Linux の Bourne シェルおよび Korn シェルスーパーユーザー 

#

Windows コマンド行 

C:\

記号

次の表に、このマニュアルに使用されている記号の表記規則を示します。

表 P–5 記号の表記規則

記号 

説明 

例 

意味 

[ ]

コマンドオプションの選択肢が含まれます。 

ls [-l]

-l オプションは必須ではありません。

{ | }

必要なコマンドオプションの選択肢のセットが含まれます。 

-d {y|n}

-d オプションとともに、y 引数または n 引数を指定する必要があります。

-

同時に実行する複数のキーストロークを結び付けます。 

Control-A 

コントロールキーを押しながら A キーを押します。 

+

連続して実行する複数のキーストロークを結び付けます。 

Ctrl+A+N 

コントロールキーを押して放し、続いて次のキーを押します。 

>

グラフィカルユーザーインタフェースのメニューの選択を表示します。 

「ファイル」>「新規」>「テンプレート」 

「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。 

デフォルトのパスとファイル名

次の表に、このマニュアルのデフォルトのパスとファイル名を示します。

表 P–6 デフォルトのパスとファイル名

項 

説明 

install-dir

デフォルトでは、Application Server インストールディレクトリは次の場所に置かれます。 

  • SolarisTM プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /opt/SUNWappserver/appserver
  • Linux プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /opt/sun/appserver/
  • Solaris および Linux プラットフォームへのインストールで、ルートユーザーでない場合:

    ユーザーのホームディレクトリ/SUNWappserver
  • Solaris および Linux プラットフォームへのインストールで、ルートユーザーである場合:

    /opt/SUNWappserver
  • Windows のすべてのインストールの場合:

    SystemDrive:\Sun\AppServer

domain-root-dir

デフォルトでは、すべてのドメインを含むディレクトリは次の場所に置かれます。 

  • Solaris プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /var/opt/SUNWappserver/domains/
  • Linux プラットフォームへの Sun Java Enterprise System インストールの場合:

    /var/opt/sun/appserver/domains/
  • そのほかのすべてのインストールの場合:

    install-dir/domains/

domain-dir

デフォルトでは、各ドメインディレクトリは次の場所に置かれます。 

domain-root-dir/domain-dir

設定ファイルには、次のように表される domain-dir があります。

${com.sun.aas.instanceRoot}

instance-dir

デフォルトでは、各インスタンスディレクトリは次の場所に置かれます。 

domain-dir/instance-dir

関連マニュアル

http://docs.sun.comSM Web サイトでは、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。アーカイブをブラウズすることも、特定のマニュアルのタイトルまたは主題を検索することもできます。

正式な仕様の URL のディレクトリを入手するには、install-dir/docs/index.htm にアクセスしてください。さらに、次のリソースが役立つことがあります。

一般的な J2EE 情報:

J2EE 1.4 Tutorialhttp://java.sun.com/j2ee/1.4/docs/tutorial/doc/index.html

J2EE Blueprintshttp://java.sun.com/reference/blueprints/index.html

Core J2EE Patterns:Best Practices and Design Strategies』 Deepak Alur (著)、John Crupi (著)、Dan Malks (著)、Prentice Hall Publishing

Java Security』 Scott Oaks (著)、O'Reilly Publishing

サーブレットと JSP ファイルを使用したプログラミング:

Java Servlet Programming』 Jason Hunter (著)、O'Reilly Publishing

Java Threads, 2nd Edition』 Scott Oaks (著)、Henry Wong (著)、O'Reilly Publishing

EJB コンポーネントを使用したプログラミング:

Enterprise JavaBeans』 Richard Monson-Haefel (著)、O'Reilly Publishing

JDBC を使用したプログラミング:

Database Programming with JDBC and Java』 George Reese (著)、O'Reilly Publishing

Java を使用した JDBC データベースアクセス:A Tutorial and Annotated Reference (Java Series)』 Graham Hamilton (著)、Rick Cattell (著)、Maydene Fisher (著)

Javadoc:

Application Server に付属するパッケージの Javadoc は、install-dir/docs/api にあります。

このマニュアルセットの内容

Sun Java System Application Server マニュアルは、Portable Document Format (PDF) およびハイパーテキストマークアップ言語 (HTML) のオンラインファイルとして入手可能です。

次の表に、Application Server の主要なマニュアルセットに含まれるマニュアルの概要を示します。

表 P–7 このマニュアルセットの内容

タイトル 

説明 

リリースノート

ソフトウェアとマニュアルに関する最新情報。サポートされているハードウェア、オペレーティングシステム、JDK、および JDBC/RDBMS の包括的な表ベースの概要を含みます。 

クイックスタートガイド

Application Server 製品の使用を開始するための手順。 

インストールガイド

Application Server ソフトウェアとそのコンポーネントのインストール。 

配備計画ガイド

管理サイトに最適な方法で Sun Java System Application Server を配備しているかどうかを確認するための、システムニーズと企業の評価。Application Server を配備する際に注意すべき一般的な問題や懸案事項についても説明しています。 

開発者ガイド

J2EE コンポーネントおよび API 用のオープン Java 標準モデルに従い、Sun Java System Application Server 上で実行することを目的とする JavaTM 2 Platform, Enterprise Edition (J2EETM プラットフォーム) アプリケーションの作成と実装。開発者ツール、セキュリティー、アセンブリ、配備、デバッグ、ライフサイクルモジュールの作成に関する一般情報を含みます。

J2EE 1.4 Tutorial

J2EE アプリケーションの開発のための J2EE 1.4 プラットフォーム技術および API の使用、および Sun Java System Application Server でのアプリケーションの配備。 

管理ガイド

管理コンソールからの、Sun Java System Application Server のサブシステムとコンポーネントの設定、管理、および配備。 

高可用性 (HA) 管理ガイド

高可用性データベースのインストール後の設定方法と管理方法。 

Administration Reference

Sun Java System Application Server 設定ファイル domain.xml の編集。

アップグレードと移行

新しい Sun Java System Application Server プログラミングモデルへのアプリケーションの移行。特に Application Server 6.x および 7 からの移行。このガイドでは、製品仕様の非互換性をもたらす可能性のある、隣接した製品リリース間の相違点や設定オプションについても説明しています。 

Performance Tuning Guide

パフォーマンスを向上させるための Sun Java System Application Server のチューニング。 

Troubleshooting Guide

Sun Java System Application Server の問題解決。 

Error Message Reference

Sun Java System Application Server エラーメッセージの解決。 

リファレンスマニュアル

マニュアルページスタイルで記述された Sun Java System Application Server で利用可能なユーティリティーコマンド。コマンド行インタフェース asadmin を含みます。

その他のサーバーのマニュアル

ほかのサーバーのマニュアルを参照するには、次の URL にアクセスしてください。

Sun のリソースにオンラインでアクセスする

製品ダウンロード、プロフェッショナルサービス、パッチとサポート、および、詳細な開発情報については、次の URL にアクセスしてください。

Sun テクニカルサポートの連絡先

製品のマニュアルに記載されていない、技術上の問題が発生した場合、http://www.sun.com/service/contacting にアクセスしてください。

関連するサードパーティーの Web サイトの参照

このマニュアルに記載されたサードパーティーの Web サイトの利用可能性について Sun は責任を負いません。これらのサイトやリソースを通して入手される内容、広告、製品、およびその他の資料について、Sun は保証することも、責任を負うこともありません。これらのサイトやリソースを通して入手される内容、物品、およびサービスを使用または信用することにより発生する、実際の、または申し立てられている損害や損失について、Sun は賠償責任などいかなる責任も負いません。

ご意見をお寄せください

Sun では、マニュアルの改善に努力しており、お客様からのご意見やご提案を歓迎いたします。

ご意見をお送りいただくには、http://docs.sun.com にアクセスして、「コメントの送信」をクリックしてください。オンラインフォームに、マニュアルのタイトルと Part No を記入してください。Part No は、マニュアルのタイトルページまたは上部に記載された 7 桁または 9 桁の番号です。たとえば、このマニュアルのタイトルは『 Sun Java System Application Server 2005Q2 管理ガイド』で、Part No は 819-3510 です。