Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

外部 JNDI リポジトリおよびリソースについて

外部 JNDI リポジトリおよびリソースの使用

通常、Application Server で実行中のアプリケーションは、外部 JNDI リポジトリに格納されているリソースにアクセスする必要があります。たとえば、一般的な Java オブジェクトは、Java スキーマのように LDAP サーバーに格納できます。外部 JNDI リソースの要素を使用すると、このような外部リソースリポジトリを設定できます。外部 JNDI ファクトリは、javax.naming.spi.InitialContextFactory インタフェースを実装する必要があります。

外部 JNDI リソースの使用例を示します。

<resources>
 <!-- external-jndi-resource 要素は、外部 JNDI リポジトリに格納されて
-- いる J2EE リソースへのアクセス方法を指定します。次の例は、
-- LDAP に格納されている Java オブジェクトへのアクセス方法を示します。
-- factory-class 要素は、リソースファクトリへのアクセスに使用される
-- JNDI InitialContext ファクトリを指定します。property 要素は
-- 外部 JNDI コンテキストに適用可能な環境に対応します。
-- jndi-lookup-name は、指定の (この例では Java) オブジェクトを検出して
-- フェッチするための JNDI 名を参照します。
 -->
  <external-jndi-resource jndi-name="test/myBean"
      jndi-lookup-name="cn=myBean"
      res-type="test.myBean"
      factory-class="com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory">
    <property name="PROVIDER-URL" value="ldap://ldapserver:389/o=myObjects" />
    <property name="SECURITY_AUTHENTICATION" value="simple" />
    <property name="SECURITY_PRINCIPAL", value="cn=joeSmith, o=Engineering" />
    <property name="SECURITY_CREDENTIALS" value="changeit" />
  </external-jndi-resource>
</resources>

Procedure外部リソースを作成する

手順
  1. 管理コンソールの左側の区画で、JNDI 設定を変更する Application Server インスタンスを開きます。

  2. 「JNDI」を開き、「外部リソース」を選択します。

    外部リソースがすでに作成されている場合、それらが右側の区画に表示されます。

  3. 新しい外部リソースを作成するには、「新規」をクリックします。

  4. 「JNDI 名」フィールドで、リソースへのアクセスに使用する名前を入力します。

    この名前は JNDI ネームサービスに登録されます。

  5. 「リソースタイプ」フィールドで、上記の例に示すとおり完全修飾タイプの定義を入力します。

    リソースタイプの定義は、xxx.xxx の形式に従います。

  6. 「JNDI 検索」フィールドで、外部リポジトリを検索する JNDI 値を入力します。

    たとえば、外部リポジトリに接続し、Bean クラスをテストする外部リソースを作成する場合、「JNDI 検索」は次のようになります。cn=testmybean

  7. 「ファクトリクラス」フィールドで、JNDI ファクトリクラスの外部リポジトリを com.sun.jndi.ldap のように入力します。

    このクラスは javax.naming.spi.ObjectFactory インタフェースを実装します。

  8. 「説明」フィールドには、作成するリソースの説明を入力します。

    この説明は文字列値で、最大 250 文字を入力することができます。

  9. 「追加プロパティー」セクションで、プロパティー名およびプロパティー値を追加します。

  10. 「外部リソースを有効」チェックボックスにチェックマークを付けて、外部リソースを有効にします。

  11. 「了解」をクリックして、外部リソースを保存します。

    クラスタまたはスタンドアロンインスタンスに外部リソースが配備されている場合、「ターゲット」タブを使用してターゲットを管理できます。「ターゲット」タブは、外部リソースの作成後に表示されます。ターゲット名を入力して「了解」をクリックし、ターゲットを設定します。

同機能を持つ asadmin コマンド

create-jndi-resource

Procedure外部リソースを編集する

手順
  1. 管理コンソールの左側の区画で、JNDI 設定を変更する Application Server インスタンスを開きます。

  2. 「JNDI」を開き、「外部リソース」を選択します。

    外部リソースがすでに作成されている場合、それらが右側の区画に表示されます。

  3. 外部リソースを編集するには、右側の区画のファイル名をクリックします。

  4. 「リソースタイプ」フィールド、「JNDI 検索」フィールド、「ファクトリクラス」フィールド、または「説明」フィールドを編集します。

  5. 「外部リソースを有効」チェックボックスにチェックマークを付けて、外部リソースを有効にします。

  6. 「保存」をクリックして、外部リソースの変更を保存します。

Procedure外部リソースを削除する

手順
  1. 管理コンソールの左側の区画で、「JNDI」タブを開きます。

  2. 「外部リソース」をクリックします。

    外部リソースがすでに作成されている場合、それらが右側の区画に表示されます。

  3. 削除するリソース名の横にあるボックスをクリックします。

  4. 「削除」をクリックします。外部リソースが削除されます。

同機能を持つ asadmin コマンド

delete-jndi-resource

外部リソースの一覧表示

外部リソースを一覧表示するには、asadmin list-jndi-resources コマンドを入力して JNDI 名を指定します。たとえば、外部リソースを一覧表示するには、次のように入力します。

$asadmin list-jndi-resources --user adminuser --host plum jndi_name_test

コマンドの完全なコンテキストを確認するには、asadmin help list-jndi-resources と入力してください。