管理サーバーの詳細設定では、アプリケーションを配備するための一般プロパティーを設定できます。これらのプロパティーにより、配備されているアプリケーションに加えられた変更の検出や、変更されたクラスの再読み込みを確実に実行し、監視できます。
動的再読み込みを有効にすると、サーバーは配備されたアプリケーションのファイル内の変更を定期的にチェックし、変更のあるアプリケーションを自動的に再読み込みします。動的再読み込みは、変更したコードをすぐにテストできるため、開発環境で役に立ちます。しかし、本稼働環境では、動的再読み込みはパフォーマンスを低下させる可能性があります。
動的再読み込みは、開発環境を対象としています。この機能は、本稼働環境の機能であるセッションの持続性とは互換性がありません。動的な配備が有効になっている場合は、セッションの持続性を有効にしないでください。
動的再読み込みは、デフォルトのサーバーインスタンスにのみ利用可能です。
「アプリケーション設定」ページから動的再読み込みを設定するには、次を設定します。
再読み込み: 「有効」チェックボックスで動的再読み込みを有効または無効にします。
再読込のポーリング間隔: 配備されているアプリケーション内の変更をサーバーがチェックする頻度を指定します。
管理セッションタイムアウト: 管理セッションがタイムアウトし、再度ログインするまでの時間を指定します。
自動配備機能を使うと、事前にパッケージ化されたアプリケーションやモジュールを domain-dir/autodeploy ディレクトリにコピーすることで配備できます。
たとえば、hello.war という名前のファイルを domain-dir/autodeploy ディレクトリにコピーします。アプリケーションの配備を取り消すには、autodeploy ディレクトリから hello.war ファイルを削除します。
自動配備機能は、開発環境を対象としています。この機能は、本稼働環境の機能であるセッションの持続性とは互換性がありません。自動配備が有効になっている場合は、セッションの持続性を有効にしないでください。
自動配備は、デフォルトのサーバーインスタンスにのみ利用可能です。
「アプリケーション設定」ページに移動します。
「有効」チェックボックスを選択または選択解除して、自動配備を有効または無効にします。
「自動配備のポーリング間隔」フィールドで、アプリケーションやモジュールファイルの自動配備ディレクトリをサーバーが確認する頻度を指定します。
ポーリング間隔を変更しても、アプリケーションやモジュールの配備にかかる時間には影響ありません。
自動配備ディレクトリでアプリケーションを構築したディレクトリを指定してあれば、ファイルをデフォルトの自動配備ディレクトリにコピーする必要はありません。
デフォルトでは、複数のサーバーインスタンスのディレクトリを手動で変更する必要をなくすために、変数が使用されます。
配備の前にベリファイアを実行するには、「ベリファイアの有効化」チェックボックスにチェックマークを付けます。
ベリファイアはファイルの構造とコンテンツを調べます。大きなアプリケーションの検証は時間がかかる可能性があります。
JSP ページを事前にコンパイルするには、「JSP」チェックボックスにチェックマークを付けます。
このチェックボックスを選択しない場合、JSP ページは最初のアクセスの実行時にコンパイルされます。コンパイルは時間がかかる可能性があるので、本稼働環境ではこのチェックボックスにチェックマークを付けてください。
「プロパティーを追加」ボタンをクリックして、追加する設定値を指定します。
次のドメイン属性プロパティーが利用可能です。
表 1–1 ドメイン属性値
プロパティー |
定義 |
---|---|
com.sun.aas.installRoot |
アプリケーションサーバーがインストールされているディレクトリ |
com.sun.aas.instanceRoot |
サーバーインスタンス用のトップレベルディレクトリ |
com.sun.aas.hostName |
ホスト (マシン) の名前 |
com.sun.aas.javaRoot |
.J2SE インストールディレクトリ |
com.sun.aas.imqLib |
Sun Java System Message Queue ソフトウェアのライブラリディレクトリ |
com.sun.aas.configName |
サーバーインスタンスによって使用されている設定の名前 |
com.sun.aas.instanceName |
サーバーインスタンスの名前。このプロパティーは default-config には利用できませんが、カスタマイズされた設定には使用できます。 |
com.sun.aas.clusterName |
クラスタの名前。このプロパティーは、クラスタ化されたサーバーインスタンスにのみ設定されます。このプロパティーは default-config には利用できませんが、カスタマイズされた設定には使用できます。 |
com.sun.aas.domainName |
ドメインの名前。このプロパティーは default-config には利用できませんが、カスタマイズされた設定には使用できます。 |