Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

仮想サーバーに関する管理コンソールセキュリティータスク

Procedureシングルサインオン (SSO) を設定する

シングルサインオンによって、複数のアプリケーションがユーザーのサインオン情報を共有できるため、ユーザーはアプリケーションごとにサインオンする必要がなくなります。シングルサインオンを使用するアプリケーションでは、一度ユーザーを認証すると、その認証情報はその他のすべての関連アプリケーションに伝達されます。

シングルサインオンは、同じレルムおよび仮想サーバーに設定された Web アプリケーションに適用されます。


注 –

シングルサインオンは、HTTP Cookie を使用して、各要求を保存されたユーザー ID に関連付けるトークンを送信するので、ブラウザクライアントが Cookie をサポートしている場合にのみ使用できます。


シングルサインオンは、次の規則に従って動作します。

手順
  1. 管理コンソールのツリーコンポーネントで、「設定」ノードを展開します。

  2. 設定するインスタンスを選択します。

    • 特定のインスタンスを設定するには、そのインスタンスの設定ノードを展開します。たとえば、デフォルトインスタンス server の場合は、server-config ノードを展開します。

    • すべてのインスタンスのデフォルト値を設定するには、default-config ノードを展開します。

  3. 「HTTP サービス」ノードを展開します。

  4. 「仮想サーバー」ノードを展開し、シングルサインオンのサポートのために設定が必要な仮想サーバーを選択します。

  5. 「プロパティーを追加」をクリックします。

    空白のプロパティーエントリがリストの下部に追加されます。

  6. 「名前」フィールドに、sso-enable を入力します。

  7. 「値」フィールドに false を入力すると SSO が無効になり、true を入力すると SSO が有効になります。

    デフォルトで、SSO は有効です。

  8. 「プロパティーを追加」をクリックし、該当する任意の SSO プロパティーを設定することで、その他のシングルサインオンのプロパティーの追加または変更を行います。

    次の表では、仮想サーバーの有効な SSO プロパティーについて説明します。

    プロパティー名 

    説明 

    値 

    sso-max-inactive-seconds

    クライアントが活動を停止後、ユーザーのシングルサインオンの記録を削除可能にするまでの秒数。仮想サーバーの任意のアプリケーションへアクセスすることで、シングルサインオンの記録は有効なまま保持されます。 

    デフォルトは 300 秒 (5 分) です。値を大きくすると、ユーザーの持続時間も長くなりますが、サーバー上のメモリーの消費量も増大します。 

    sso-reap-interval-seconds

    有効期限が切れたシングルサインオンの記録の削除を行う間隔 (秒単位)。 

    デフォルトは 60 です。 

  9. 「保存」をクリックします。

  10. コンソールに「再起動が必要です」と表示される場合は、Application Server を再起動します。