この節では、Brightmail および SpamAssassin の一般的な配備例について説明します。詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。
Symantec Brightmail には、次の一般的な配備シナリオがあります。
ローカルメッセージストア (ims-ms チャネル) に届く受信メッセージの処理
インターネット (tcp-local チャネル) に送られるメッセージの処理
インターネット (tcp-local チャネル) から届くメッセージの処理
特定のドメインに送られるメッセージの処理 (per-domain オプション)
特定のユーザーに送られるメッセージの処理 (per-user オプション)
Class-of-Service オプションとしての Brightmail 処理の設定
Brightmail がスパムとウイルスの両方のチェックを実行する場合、MTA のメッセージスループットは 50% ほど低下する可能性があります。MTA のスループットを維持するには、各 MTA につき 2 台の Brightmail サーバーが必要です。
Messaging Server では、SpamAssassin の使用がサポートされています。SpamAssassin はフリーウェアのメールフィルタで、スパムの特定に使用されます。SpamAssassin は、Perl や一連のアプリケーションで記述されたライブラリと、SpamAssassin のメッセージングシステムへの統合に使用するユーティリティーで構成されています。
SpamAssassin では、すべてのメッセージのスコアが計算されます。スコアは、メッセージヘッダーや本文の情報に対して一連のテストを実行することによって計算されます。各テストに成功するか失敗するかによってスコアは調整されます。スコアは正または負の実数です。スコアが一定のしきい値 (通常 5.0) を超えると、スパムであるとみなされます。
SpamAssassin には高い設定性があります。テストはいつでも追加したり削除したりでき、既存テストのスコアは調整できます。これらはすべてさまざまな設定ファイルを通じて実行されます。SpamAssassin の詳細については、SpamAssassin の Web サイトを参照してください。
Brightmail のスパムおよびウイルススキャンライブラリに接続する場合と同じ方法で SpamAssassin spamd サーバーに接続できます。
Messaging Server は SAVSE の使用をサポートします。SAVSE は、TCP/IP サーバーアプリケーションおよび通信用の API であり、高性能なウイルススキャニングを提供します。SAVSE は、ネットワークインフラストラクチャーデバイス経由で送受信されるトラフィックやそれらのデバイス上に格納されているトラフィックを保護するように設計されています。