Calendar Server は、複数のフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーに設定を分配することにより、スケーラビリティーを実現します。各サーバーでは、Calendar Server サービスを複数の CPU に分散させることもできます。
次の図に示す 2 層アーキテクチャーはネットワークフロントエンド / データベースバックエンド構成とも呼ばれ、ユーザーはフロントエンドサーバーにログインし、DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd プロセス) を使用してバックエンドサーバーに接続します。カレンダデータベースは、バックエンドサーバーだけに接続されています。
フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方で実行される Calendar Server プロセスは次のとおりです。
ユーザーはロードバランサによってフロントエンドサーバーに誘導され、そこでログインします。それぞれのフロントエンドサーバーは次のサービスを必要とします。
管理サービス (csadmind プロセス)
HTTP サービス (cshttpd プロセス)
各バックエンドサーバーにはカレンダデータベースが接続されるため、各バックエンドサーバーは次のサービスを必要とします。
この構成では、ユーザーはバックエンドサーバーにログインしないため、HTTP サービス (cshttpd プロセス) は必要ありません。
Calendar Server サービスの詳細については、『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Administration Guide』を参照してください。
スケーラブルな Calendar Server の構成には、ユーザーの認証とユーザー設定の格納に使用するディレクトリサーバーが必要です。
Access Manager (リリース 6.1 (リリース 6 2003Q4) 以降) を使用して、シングルサインオン (SSO) の実装、Sun Java Enterprise System LDAP スキーマ 2 の使用、ホスト (仮想) ドメイン、ユーザー、グループ、組織、リソース、ロールのプロビジョニングと管理を行うことができます。
エンドユーザーは、2 つの Web ユーザーインタフェース (UI) の 1 つ、つまり Sun Java System Calendar Express または Sun Java System Communications Express のいずれかを使用して、クライアントマシンから Calendar Server に接続します。これらのインタフェースの使い方については、各インタフェースのオンラインヘルプを参照してください。