Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

ProcedureLDAP データキャッシュを有効にして設定するには

始める前に

LDAP データキャッシュの概要については、「LDAP データキャッシュオプション」を参照してください。

手順
  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. /etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。

  3. 古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。

  4. 次の表に示すパラメータを編集して、LDAP データキャッシュを有効にします。

    パラメータ 

    説明とデフォルト値 

    local.ldap.cache.enable

    LDAP キャッシュを有効または無効にします。“yes” に設定すると、キャッシュが有効になります。“no” に設定すると、キャッシュが無効になります。デフォルトは “no” です。

    local.ldap.cache.checkpointinterval

    チェックポイントスレッドがスリープするまでの秒数を指定します。デフォルトは 60 秒です。 

    local.ldap.cache.circularlogging

    処理が完了したあとにデータベースログファイルを削除するかどうかを指定します。デフォルトは "yes" です。

    local.ldap.cache.homedir.path

    LDAP データキャッシュデータベースの物理的な場所を指定します。デフォルトは次のとおりです。 

    cal_svr_base/var/opt/SUNWics5
    /csdb/ldap_cache

    local.ldap.cache.logfilesizemb

    チェックポイントファイルの最大サイズを M バイト単位で指定します。デフォルトは 10M バイトです。 

    local.ldap.cache.maxthreads

    LDAP データキャッシュデータベースの最大スレッド数を指定します。デフォルトは "1000" です。

    local.ldap.cache.mempoolsizemb

    共有メモリーのサイズを M バイト単位で指定します。デフォルトは "4"M バイトです。

    local.ldap.cache.entryttl

    現在は実装されていません。 

    LDAP データキャッシュエントリの存続時間 (TTL) を秒単位で指定します。デフォルトは "3600" 秒 (1 時間) です。

    local.ldap.cache.stat.enable

    LDAP データキャッシュへのアクセスをログに記録し、ログファイルに統計情報を出力するかどうかを指定します。デフォルトは no です。 


    注 –

    このパラメータはデバッグモードだけに適用されます。


    local.ldap.cache.stat.interval

    統計情報レポートをログファイルに書き込む間隔を秒単位で指定します。デフォルトは "1800" 秒 (30 分) です。

    local.ldap.cache.cleanup.interval

    データベースクリーンアップの間隔を秒単位で指定します。デフォルトは "1800" 秒 (30 分) です。

  5. ファイルを ics.conf として保存します。

  6. Calendar Server を再起動します。

    cal_svr_base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal

参照

LDAP データキャッシュの調整方法については、「LDAP データキャッシュのパフォーマンスの向上」を参照してください。


注意 – 注意 –

Calendar Server、または Calendar Server が動作しているサーバーが正しくシャットダウンされない場合は、データベースの破損と、それに伴ってその後の再起動時に発生する可能性のある問題を避けるために、ldap_cache ディレクトリ内のすべてのファイルを手動で削除してください。