Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

csdb

csdb ユーティリティーは、カレンダデータベース (カレンダ、セッション、統計情報) を管理します。次のコマンドがあります。

要件

構文


csdb [-q|-v] 
     [-t caldb|sessdb|statdb] 
     create|delete [dbdir]

csdb [-q|-v] 
     [-t caldb|sessdb|statdb] 
     list [dbdir]

csdb [-q|-v] 
     [-f] 
     [-t caldb|sessdb|statdb] 
     recover [dbdir]

csdb check [dbdir]

csdb rebuild [-a, -V] 
     [-g] [dbdir [dstdir]]

次の表は、csdb ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–11 csdb ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

create [dbdir]

指定したデータベースディレクトリにデータベースを作成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。サーバーの起動時にデータベースが存在しない場合は、Calendar Server により自動的に作成されます。 

delete [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースを削除します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。開いているデータベース (Calendar Server の稼動中) は削除できません。 

list [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースの情報を表示します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 

recover [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されている障害のあるカレンダデータベースの復元を試みます。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。セッションデータベースまたは統計情報データベースには実装されません。 

check [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、結果をレポートとして出力します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 

rebuild [dbdir [dstdir]]

指定したデータベースディレクトリに格納されているすべてのカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、再構築したカレンダデータベース (.db ファイル) を生成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。データベースが再構築されたら、db_verify が実行されます。

dstdir は、出力先を指定します (省略可能)。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csdb ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–12 csdb ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-a

rebuild コマンド専用で、アラームデータベースのみ再構築します。

-V

アラームデータベースを再構築する場合に、-a オプションと一緒に渡す必要があります。アラームデータベースを含むすべてのデータベースに対して、検証が実行されます。

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-f

カレンダデータベースの復元を強制します。 

-g

rebuild コマンドで、その他のカレンダデータベースのほかに GSE (グループスケジューリングエンジン) データベースも再構築します。

-t caldb|sessdb|statdb

次のターゲットデータベースを指定します。 

  • caldb (カレンダ)

  • sessdb (セッション)

  • statdb (統計情報)

    注: -t オプションを指定しない場合、csdb はすべてのデータベースグループを対象に実行されます。 ただし、checkrecover、および rebuild コマンドの実行対象は、caldb (カレンダ) だけです。