csmig 移行ユーティリティーでは、次の機能を実行します。
csmig は、caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータによって指定された現在のカレンダデータベース (*.db ファイル) 内のユーザーとリソースの両方のカレンダを移行します。新しい移行先ターゲットデータベースでは、csmig により、カレンダプロパティー (calprops)、予定、仕事 (作業)、およびグループスケジューリングエンジン (GSE) データベースファイルに含まれる、LDAP CLD プラグインで必要とされるエントリが更新されます。
csmig は移行先ターゲットデータベースだけに書き込みを行います。既存のカレンダデータベースに書き込むことはありません。
csmig は、必要に応じて、カレンダデータベース内の各カレンダに所有者を割り当て、各カレンダ ID (calid) を所有者にマッピングします。すべてのデフォルトの calid はそのまま維持され、変更は行われません。その他のカレンダは次のようにマッピングされます。
有効な所有者がいないユーザーカレンダは、-c オプションによって csmig に渡されるユーザーが所有します。たとえば、jsmith というカレンダ ID の所有者がいない場合、-c オプションとして orphan を指定すると、このカレンダ ID は orphan:jsmith に変換されます。
所有者がいないリソースカレンダは、-r オプションによって csmig に渡されるリソースユーザーが所有します。
リソースカレンダの名前にコロン (:) が含まれる場合、移行された名前に含まれるコロンが 1 つのみになるように、それらのコロンは下線に変換されます。
たとえば、所有者が bkamdar の football というカレンダ名は、bkamdar:football に変換されます。所有者が bkamdar の tchang:soccer というカレンダ名は、bkamdar:tchang_soccer に変換されます。所有者が admin1 の auditorium:room1 というカレンダ名は、admin1:auditorium_room1 に変換されます。
csmig は、icsSubscribed、icsCalendar、icsCalendarOwned、icsFreeBusy、icsSet、およびリソースカレンダに対する uid を含む、関連するすべての LDAP エントリの LDAP 属性を更新します。csmig は、LDAP ディレクトリサーバーデータベース内の各カレンダの icsDWPHost 属性を作成します。icsDWPHost は、カレンダが存在するバックエンドサーバーのホスト名を指定します。