Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

Calendar Server 管理者 (calmaster)

Calendar Server 管理者とは、関連付けられた特定のユーザー名とパスワードの組み合わせのうち、Calendar Server の管理権限を付与されているもののことです。たとえば、Calendar Server 管理者は Calendar Server サービスの起動と停止、ユーザーの追加と削除、カレンダの作成と削除などを実行できます。このユーザーは Calendar Server の管理権限を持ちますが、ディレクトリサーバーの管理権限を持つとは限りません。

Calendar Server 管理者のデフォルトのユーザー ID は calmaster ですが、Calendar Server の設定時に別のユーザーを指定することもできます。インストール後に別のユーザーを指定する場合は、ics.conf ファイルの service.admin.calmaster.userid パラメータの設定を変更します。

Calendar Server 管理者として指定するユーザー ID は、ディレクトリサーバー内の有効なユーザーアカウントである必要があります。Calendar Server の設定時に Calendar Server 管理者のユーザーアカウントがディレクトリサーバーに存在していない場合には、設定プログラムがアカウントを自動的に作成します。

次の表は、ics.conf ファイルで設定できる Calendar Server 管理者の構成パラメータを示しています。

表 1–1 Calendar Server (calmaster) 管理者の構成パラメータ

パラメータ 

説明 

service.admin.calmaster.userid

Calendar Server 管理者として指定されたユーザーのユーザー ID。Calendar Server のインストール時に、この必須値を指定する必要があります。デフォルトは "calmaster" です。

service.admin.calmaster.cred

Calendar Server 管理者として指定されたユーザー ID のパスワード。インストール時に、この必須値を指定する必要があります。 

caldb.calmaster

Calendar Server 管理者の電子メールアドレス。デフォルトは "root@localhost" です。

service.admin.calmaster.overrides.

accesscontrol

Calendar Server の管理者がアクセス制御に優先してアクセスできるかどうかを指定します。デフォルトは "no" です。

service.admin.calmaster.wcap.

allowgetmodifyuserprefs

 

Calendar Server 管理者が WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得、設定できるかどうかを指定します。デフォルトは "no" です。

service.admin.ldap.enable

service.admin.calmaster.userid に指定されたユーザーの認証に LDAP サーバーを使用するかどうかを指定します。デフォルトは “yes” です。