LDAP データキャッシュは、マスターディレクトリサーバーが各スレーブディレクトリサーバーをまだ更新していない場合でも、Calendar Server クライアントに最新の LDAP データを提供することにより、マスター/スレーブ LDAP 構成の問題を解決します。
LDAP データキャッシュが有効になっていると、Calendar Server は、コミットされた LDAP データをキャッシュデータベース (ldapcache.db ファイル) に書き込みます。LDAP キャッシュデータベースは、デフォルトでは ldap_cache データベースディレクトリに配置されますが、必要に応じて別の場所を設定できます。
クライアントが単一ユーザーの LDAP データを変更すると、Calendar Server は、変更されたデータをスレーブディレクトリサーバーだけでなく、LDAP キャッシュデータベースにも書き込みます。以降のクライアント操作では、LDAP データがキャッシュデータベースから取得されます。このデータ取得は、単一ユーザーの次の操作に適用されます。
ログイン時のユーザーの属性
ユーザーのオプション (配色やタイムゾーンなど)
ユーザーのカレンダグループ
ユーザーの登録済みカレンダリスト
これにより、LDAP データキャッシュデータベースでは次のことが可能になります。
単一システム上のプロセス間でのデータ整合性。データベースは、マルチプロセッサシステム上のすべての Calendar Server プロセスで利用可能です。
ユーザーセッション間でのデータ持続性。データベースは永続的であり、更新は必要ありません。