リソースカレンダは、スケジューリングが可能な会議室、ノートパソコン、OHP、その他の機器などに関連付けられます。リソースカレンダにはアクセス制御リストが必要です。
表 15–3 に示すように、ics.conf ファイルの 2 つの設定用パラメータがリソースカレンダに適用されます。
resource.default.acl – デフォルトのアクセス制御リスト
resource.allow.doublebook– 複数のユーザーからの予約を許可または禁止するパラメータ
ユーザーのカレンダ側では複数のユーザーが予約を希望しても、リソース側では複数のユーザーの予約はおそらく好ましくないものです。したがって、デフォルト値は "no" です。ただし、必要に応じて "yes" に変更できます。
表 15–3 に示すように、これらのパラメータのデフォルト値を変更するには、ics.conf ファイルを編集します。デフォルト値の変更は、新しいリソースカレンダだけに適用されます。 既存のリソースの値は変更されません。
Schema 1 の場合は、Calendar Server ユーティリティー cscal を使用して、既存のリソースカレンダの値を変更します。csresource ユーティリティーには modify コマンドはありません。
Schema 2 の場合は、Delegated Administrator ユーティリティーコマンド commadmin resource modify を使用します。Delegated Administrator コンソールでは、カレンダリソースについてのこれらの値を変更することはできません。
Calendar Server の通知ソフトウェアは、リソースに通知を送信するようにプログラミングされていません。 通知を受け取るのはユーザーだけです。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
resource.default.acl |
このパラメータには、リソースカレンダの作成時にデフォルトで適用されるアクセス制御設定を特定します。デフォルトのアクセス許可は、次の ACL (アクセス制御リスト) によって指定されます。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g" この ACL は、コンポーネントとプロパティーの両方に対する読み取り、スケジュール、空き/予定ありの設定アクセス権をすべてのカレンダユーザーに付与します。 リソースに対するアクセス権を変更するには、csresource ユーティリティーの create コマンドを使用してカレンダを作成するときに -a オプションを指定します。 |
resource.allow.doublebook |
このパラメータには、リソースカレンダが複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。複数のユーザーからの予約が許可される場合、リソースカレンダでは同時に複数の予定をスケジュールできます。 デフォルトは "no"— で、複数のユーザーからの予約は許可されません。 リソースカレンダの複数のユーザーからの予約を許可するには、csresource ユーティリティーの create コマンドを使用してカレンダを作成するときに -k オプションを指定します。 |