Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

ProcedureDelegated Administrator を使用した Schema 2 でのユーザーの削除

Delegated Administrator のどちらのインタフェースでも、ユーザーに削除のマークを付けることができます。ただし、Delegated Administrator コンソールでは LDAP からユーザーを破棄できません。破棄するためには Delegated Administrator ユーティリティーを使用する必要があります。次の作業一覧は、LDAP からユーザーを削除するための手順を示しています。ユーザーは、最後の手順を完了するまで LDAP から実際には削除されません。

手順
  1. ユーザーエントリに削除のマークを付けます。

    Delegated Administrator コンソールの場合: 「ユーザー」一覧ページで、削除するユーザーを選択し、「削除」をクリックします。

    Delegated Administrator ユーティリティーの場合: commadmin user delete コマンドを使用します。次に例を示します。

    commadmin user delete -D chris -n siroe.com 
    -w bolton -l jsmith

    どちらの場合も、ユーザー LDAP エントリ内の icsStatus 属性が active から deleted に変更されます。

  2. 次の例に示すように、Calendar Server ユーティリティーの csclean を使用して、特定のドメインまたはすべてのドメインの削除したすべてのユーザーに属するすべてのカレンダを削除します。

    csclean clean “*”

    または、あるドメインの削除したすべてのユーザーに属するカレンダを削除するには、次の例に示すように実際のドメインを指定します。csclean clean sesta.com


    ヒント –

    ユーザーのカレンダを削除する前に LDAP からユーザーを誤って破棄した場合は、「ユーザーカレンダの管理」で説明されている cscal ユーティリティーを使用して、あとでカレンダを削除することができます。


  3. Delegated Administrator ユーティリティーのコマンド commadmin domain purge を使用して、削除のマークが付けられているすべてのユーザーのドメインを破棄します。

    次に例を示します。

    commadmin domain purge -D chris -d sesta.com -n siroe.com -w bolton

    この例では、sesta.com の削除のマークが付けられているすべてのユーザーが永久に削除されます。


    ヒント –

    ときどき、このユーティリティーを手動で実行し、LDAP ディレクトリをクリーンアップします。このコマンドについては、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide』を参照してください。