Service Registry 3 2005Q4 リリースノート

第 1 章 Service Registry 3 2005Q4 リリースノート

このリリースノートでは、Service Registry 3 2005Q4 に関する次の内容について説明します。

Service Registry 3 2005Q4 の新機能

この節では、Service Registry 3 2005Q4 の新機能とサポートされている製品について説明します。

障害をお持ちの方のためのアクセシビリティー機能

このメディアの出版後にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、請求に応じて Sun から提供される米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を参照し、使いやすいソリューションの配備に最も適したバージョンを調べてください。最新バージョンのアプリケーションは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html にあります。アクセシビリティー機能に対する Sun の対応については、http://sun.com/access を参照してください。

実装に固有の API

Service Registry には Java API for XML Registries (JAXR) のバージョン 1.0 仕様が実装されています。JAXR 1.0 は、UDDI および ebXML Registry 2.0 仕様をサポートするように作成されたものです。Service Registry における JAXR の実装には、JAXR 1.0 に対する非標準の拡張機能が含まれています。これらの拡張 API は、JAXR 仕様の今後のバージョンに対して使用され、今後の JAXR 標準に対する追加機能として考慮される予定です。

これらの拡張 API は、Service Registry の今後のリリースにおいて変更される可能性があります。Sun は、Service Registry の今後のリリースでこれらの API の下位互換性を維持するために、最善を尽くして参ります。ただし、場合によっては下位互換性を確保できない可能性もあります。したがって、これらの拡張 API を使用するユーザーは、今後のリリースでの Service Registry JAXR プロバイダ内のこれらの拡張に対する変更の可能性に注意するようにしてください。

近い将来使用されなくなる機能

ユーザー登録メカニズム

Service Registry の本リリースは、独自のユーザー管理および認証メカニズムに依存しています。将来的な Registry のリリースでは、これは SAML ベースのメカニズム (ebXML Registry 標準で指定されている。このコンポーネントはこの標準の実装) に更新され、それ以降、ユーザー管理および認証には Access Manager が使用される予定になっています。

本リリースでは、Service Registry ユーザーのユーザー登録情報は Service Registry によって維持されています。今後のリリースでは、この情報は Access Manager によって維持される予定です。ユーザーが Service Registry の今後のバージョンにアップグレードする場合には、登録されたユーザーと Registry の内容との関係 (監査証跡など) を維持するために、ユーザー情報を Access Manager に移行する必要があります。Sun では、こうした移行作業を簡単に行うためのツールを提供する予定です。

本リリースで修正済みのバグ

次の表では、ベータ版で報告された後、Service Registry 3 2005Q4 において修正されたバグについて説明します。

表 1–1 本リリースで修正済みのバグ

バグ番号 

説明 

6253534 

「詳細パネル」ポップアップウィンドウの動作が正しくありません (Web コンソール) 

6254054 

「スロット」ポップアップパネルが重複しています (Web コンソール) 

6262387 

Web コンソールのパフォーマンスが低速です 

6268023 

子の組織を追加すると、実際にはそれ自身に組織が追加されます (Web コンソール) 

6268025 

SpecificationLink の「詳細パネル」に「使用法パラメータ」フィールドがありません (Web コンソール)

6268029 

ClassificationScheme の「詳細パネル」に子の Concept がまったく表示されません (Web コンソール)

6268048 

ClassificationScheme に子の Concept を追加するとエラーが発生します (Web コンソール)

6268163、6288713 

Web コンソール内のドキュメントへのリンクが壊れています 

6268961 

AuditableEvent.getRegistryObjectAuditableEvent オブジェクトを返します (JAXR プロバイダ)

6269991 

新しい ExtrinsicObject を作成するときのオブジェクト型の選択で、誤ったツリーが表示されます (Web コンソール)

6272143 

Application Server への配備中に JAXR RA からエラーがレポートされます 

6272183、6277552 

Service Registry3 のインストール後の追加設定手順 

6273999 

コンポーネント ID の重複による例外 

6276299、6277679 

ユーザー登録ウィザードで「ファイルのアップロード」ウィンドウがハングします (Web コンソール) 

6276674 

ラベルに X が繰り返し表示されます (Web コンソール) 

6276701 

「担当者の詳細」をクリックすると例外が発生します (Web コンソール) 

6277675 

「キーのペアを生成して PKCS12 キーストアをダウンロード」オプションを使用すると、ユーザー登録に失敗します (Web コンソール) 

6278540 

ユーザーが禁止されたアクションを実行してもエラーメッセージが表示されません (Web コンソール) 

6279674 

保存された ExtrinsicObject にリポジトリ項目を追加するとエラーが発生します (Web コンソール)

6280492 

Web コンソールの「保存」ボタンと「適用」ボタンを分ける必要があります (Web コンソール) 

6281089 

反復クエリーが以前の結果を繰り返します (JAXR プロバイダ) 

6281292 

管理ツールで URN ではなく UUID が要求されます (管理ツール) 

6284357 

Web コンソールで、ExtrinsicObject オブジェクトによるエラーが発生します

次に示す JAXR プロバイダのバグは、ベータ版で報告されたものの、優先度が低く設定されました。

既知の問題とバグ

次の既知の問題とバグは、Service Registry 3 2005Q4 リリースの操作に影響を及ぼします。

Organization オブジェクトに対して EmailAddress オブジェクトを取得できない (6290339)

問題の要約:JAXR プロバイダが Organization オブジェクトから電子メールアドレスを取得できません。電子メールアドレスを含む Organization オブジェクトを発行する場合、発行は正常に行われますが、OrganizationImpl.getEmailAddresses メソッドは何も結果を返しません。この問題が原因で、Web コンソールにも空白が表示されます。

発行操作間で、ClassificationScheme の以前の表示が残ったままになる (6297023)

問題の要約:Web コンソールで、ClassificationScheme からの Concept の選択に関係する ExtrinsicObject または ExternalLink などのオブジェクトを発行した場合、次に別のオブジェクトを発行したときに、2 つ目のオブジェクトの型が別のものであっても、同じ場所に ClassificationScheme ウィンドウが表示されます。

同様に、Classification による検索を実行した後に、検索フォームを閉じる別の何らかの操作 (発行操作など) を実行した場合、もう一度検索フォームを開いても、ClassificationScheme の表示が検索フォームを閉じたときと同じ状態のままです。

Organization オブジェクト間に参照を作成しようとするとエラーが発生する (6298946)

問題の要約:Web コンソールで、2 つの Organization オブジェクトの「選択」チェックボックスを選択して「関連付け」をクリックし、さらに「保存」をクリックしてデフォルトの関係 (オブジェクト参照) を保存すると、Web コンソールがエラーをレポートします。ただし、エラーメッセージの詳細は表示されません。サーバーログにスタックトレースが表示されます。

ExtrinsicObject に新しいリポジトリ項目を追加すると、コンテンツのバージョンコメントが失われる (6301689)

問題の要約:Web コンソールで、リポジトリ項目のない状態で ExtrinsicObject を発行し、その後リポジトリ項目を追加して、そのリポジトリ項目に関する「コンテンツのバージョンコメント」を入力した場合、変更後の ExtrinsicObject を保存した後でこの項目を検索すると、「コンテンツのバージョンコメント」が存在しなくなります。

ユーザー名が重複していると、不明なエラーメッセージが表示される (6303812)

問題の要約:Web コンソールで、ユーザーが生成済みの証明書を使用してユーザーアカウントを作成しようとして、すでにサーバーに認識されているエイリアスを指定すると、「ステップ 3」ページで Web コンソールに次のメッセージが表示されます。

エラーが発生しました。サーバーログを確認するかレジストリサポートに連絡してください。

回避策:サーバーログを調べてみてください。根本的な原因は、スタックトレースに次のように示されている内容です。

原因: java.lang.Exception: Key pair not generated, alias name already 
exists

いくつかの検索で予期しない結果が返される (6312083)

問題の要約:Web コンソールで、Person または User オブジェクトを name で検索したときに、データベース内にあらかじめ定義されたユーザーや、Name の代わりに PersonName の定義された Person または User オブジェクトは返されません。また、名前に特定の数の文字が含まれているオブジェクトを検索 (たとえば、検索文字列 "__" を使用して 2 文字の名前を検索) すると、指定した数以外の数の文字が名前に含まれている多くのオブジェクトが返されます。

証明書の識別名を作成するときに、登録ウィザードが必要な値を無視してしまう (6312094)

問題の要約:Web コンソールで、登録ウィザードは、生成する証明書の識別名 (DN) を作成するときに、ユーザーが「新規ユーザーの詳細」ページで指定するいくつかのオプションの値 (「市」、「州または都道府県」、「国」) を使用します。ところがウィザードは、ユーザーが「ユーザー認証の詳細」ページで指定する必須の値の 1 つを除き、他の値をすべて無視してしまいます。(使用されるのは「名前」の値のみです。)

回避策:証明書の DN に市、州または都道府県、国を含めるには、「ユーザー認証の詳細」ページだけでなく「新規ユーザーの詳細」ページでもこれらの値を指定します。

ExternalLink および ServiceBinding オブジェクトに対して URI を設定しようとすると失敗する (6312531)

問題の要約:Service Registry の設定後、Registry の配備される Application Server インスタンスの JavaTM Virtual Machine (JVM) のプロキシホストとポートを管理者が設定し忘れていると、Web コンソールのユーザーは、ExternalLink オブジェクトの外部 URI や ServiceBinding オブジェクトのアクセス URI を指定できません。エラーメッセージには、URI の形式が実際は正しい場合でも、URI の形式が不正であると表示されます。

回避策:『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「外部 Web サイトへのアクセス許可」にある説明に従って、プロキシホストとポートを設定してください。

再インストール後の Service Registry の設定に失敗する (6313327)

問題の要約:Java Enterprise System のアンインストーラを使用して Service Registry をアンインストールした後、再インストールしてインストール後の設定を行うと、次のエラーが表示されて設定スクリプトが失敗します。

ドメイン registory がすでに存在します。別のドメインを指定してください。

問題は、アンインストーラが Registry の Application Server ドメインを停止または削除しないことです。このタスクは手動で実行する必要があります。

回避策:Service Registry を再インストールする前に、Registry の Application Server ドメインを停止して、これを削除します。詳細は、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「Service Registry の再インストール」を参照してください。

-alias オプションを使用すると管理ツールが正しく動作しない (6313791)

問題の要約:管理ツールを使用して管理者アクセス権の必要なタスクを実行しようとすると、スタックトレースと NoClassDefFoundError が発生します。このエラーの原因は管理ツールの JAR ファイルのマニフェストクラスパスからファイルが 1 つ欠落していることにあります。

回避策:『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「管理ツールの使用を有効にする方法」に記載されている手順を実行してください。

ExtrinsicObject または ExternalLink を不正な Concept を使用して作成するとエラーが発生する (6318002)

問題の要約:Web コンソールで、ExtrinsicObject を作成して ExtrinsicObject 以外の Cincept の下にある Concept を選択した場合、正しく作成できたように見えますが、実はエラーが発生しています。 ExternalLink を作成して ExternalLink 以外の Concept の下にある Concept を選択した場合も、同じ問題が発生します。

このエラーは、サーバーログに NullPointerException として表示されます。

Concept が RegistryObject の下にある別のサブコンセプトである場合は、もっとも大きな影響として、作成したはずの新しいオブジェクトを検索しても見つからないという現象が発生します。Concept が ObjectType 以外の ClassificationScheme の下にある場合は、データベースが壊れています。この場合、サーバーを再起動するとランタイムエラー (InvocationTargetException ) が発生します。

オブジェクト型の Concept は、ExtrinsicObject または ExternalLink の Concept 内のサブコンセプトでなくてはなりませんが、Web コンソールはこの要件を強制しません。

回避策:管理ツールを使用して、不正な Concept を使用しているオブジェクト (複数の場合もある) を見つけ出します。select コマンドを使用してオブジェクトを見つけ、rm コマンドを使用してこれらを削除します。このタスクには、次の手順を実行します。

  1. 『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「レジストリ用 Application Server ドメインを停止および再起動する方法」にある説明に従って、Service Registry を再起動します。

  2. レジストリ管理者または壊れたデータベースの所有者のどちらかとして、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「管理ツールの起動」にある説明に従って、管理ツールを起動します。

  3. 次のように入力して、データベースの最上位に移動します。


    admin> cd /
    
  4. select コマンドを使用して、削除するオブジェクトを表示します。レジストリ管理者としてツールを起動した場合は、次のコマンドを使用します (すべてを 1 行に記述)。


    admin> select ro.* FROM RegistryObject ro, ClassificationNode cn 
    WHERE ro.objectType = cn.id AND NOT ( cn.path = 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject' 
    or cn.path like 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject/%' )
    

    オブジェクトの所有者としてツールを起動した場合は、次のコマンドを使用します (すべてを 1 行に記述)。


    admin> select ro.* FROM RegistryObject ro, ClassificationNode cn, 
    AffectedObject ao, AuditableEvent ae WHERE ro.objectType = cn.id AND 
    ae.user_ = $currentUser AND ao.id = ro.id AND ao.eventId = ae.id AND NOT 
    ( cn.path = 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject' 
    or cn.path like 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject/%' )
    
  5. rm コマンドを使用して、オブジェクトを削除します。削除する各オブジェクトの URN を、次のように指定します。


    admin> rm urn1 urn2 ...
    
  6. もう一度 select コマンドを実行して、オブジェクトが Registry 内に残っていないことを確認します。

オブジェクト作成用の AuditableEvent を削除すると例外が発生する (6323057)

問題の要約:影響されるオブジェクトのリストにユーザーの所有するオブジェクトが 1 つ以上含まれている AuditableEvent を削除すると、影響されるオブジェクトの監査証跡が壊れてしまいます。特に、ユーザー独自の User オブジェクトに対する Created イベントを削除した場合、重大な問題が発生します。たとえば、このイベントを削除してしまうと、FindAllMyObjects 検索を実行するたびにランタイム例外が発生します。

「適用」ボタンをクリックする前にリポジトリ項目を表示しようとするとエラーが発生する (6324423)

問題の要約:Web コンソールで、ExtrinsicObject を作成してリポジトリ項目を追加する場合、「保存」または「適用」ボタンのどちらかをクリックしなくても、ファイルをアップロードするとすぐに「リポジトリ項目の内容を表示」リンクがアクティブになります。「適用」をクリックする前にこのリンクをクリックすると、エラー 404 メッセージが表示されます。リンクは、有効なリンクになる前にアクティブにすべきではありません。

回避策:「適用」をクリックする前にリポジトリ項目を表示しようとしないでください。

ピンで留められたオブジェクトが、その後の検索で重複して表示される (6324437)

問題の要約:Web コンソールのピン機能を使用してオブジェクトを同じ場所に保持すると、その他の検索を実行したときに、そのオブジェクトが「検索結果」領域に何度も表示されることがあります。

回避策:「ログアウト」ボタンまたは「セッションを終了」ボタンをクリックして、現在のセッションを終了します。新しいセッションを開始すると、正しい検索結果が返されるようになります。

探索を行うと不正なデータが表示される (6325095)

問題の要約:「探索」メニューを使用して ClassificationScheme Concept を表示すると、葉ノードの XMLRegistry が、1 つではなく 2 つの Concept と一緒に表示されます。どちらの場合も、正しいノード (それぞれ XMLSchemaRegistryPackage) のすぐ後のノードが一緒に表示されます。

Service Registry を再インストールすると既存のリポジトリデータベースが削除される (6329272)

問題の要約:Service Registry を再インストールするための ant install コマンドを使用すると、リポジトリデータベースも削除され、再インストールされます。この結果、管理者が前もってデータベースをバックアップしていなければ、ユーザーのデータは失われ、回復できなくなります。

管理者は、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「Service Registry の再インストール」に記載されている手順に従って、再インストールの前にデータベースをバックアップしてください。

サーバーの再起動直後にログインすると例外が発生する (6330540)

問題の要約:管理者が Service Registry を再起動した直後にユーザーが Web コンソールにアクセスし、ユーザーの最初に実行したアクションがログインの場合、ユーザーが検索を行おうとすると例外が発生します。この例外は次のように表示されます。

An error has occurred. See below for details:
Could not initialize the Search panel. java.lang.NullPointerException Check
the server log for more details or contact your Registry Administrator.

回避策:サーバーの再起動直後に Web コンソールにアクセスする場合は、最初に検索を行ってから、ログインしてください。

ClassificationNode を既存のノードに追加できない (6331538)

問題の要約:Web コンソールを使用して、新しい Concept (ClassificationNode) を、自分が作成したものではない既存の ClassificationScheme または ClassificationNode に追加しようとすると、現在のユーザーには新しいノードを追加するための権限がないというエラーが表示されます。

回避策:管理者には、ClassificationNode を任意の ClassificationScheme または ClassificationNode に追加するための権限があります。『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「管理者の作成」に記載されている手順に従って自分が管理者になるか、自分の Service Registry のインストールの管理者に、Concept を追加するよう依頼します。

パッチと必要なファームウェアのレベル

ありません。

Service Registry 3 2005Q4 のマニュアル

Service Registry の一連のマニュアルは、http://docs.sun.com/app/docs/coll/1366.1 から入手できます。Service Registry について詳しくは、次の表に示すマニュアルを参照してください。

表 1–2 Service Registry のマニュアル

マニュアルのタイトル 

内容 

『Service Registry 3 2005Q4 リリースノート』

既知の問題など、Service Registry に関する最新の情報が記載されています。 

『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』

インストール後に Service Registry を設定する方法や、Registry の提供する管理ツールの使用方法について説明しています。その他の管理タスクの実行方法についても説明しています。 

『Service Registry 3 2005Q4 ユーザーズガイド』

Service Registry の Web コンソールを使用して Service Registry を検索し、そこにデータを発行する方法について説明しています。 

『Service Registry 3 2005Q4 開発者ガイド』

Java API for XML Registries (JAXR) を使用して Service Registry を検索し、そこにデータを発行する方法について説明しています。 

ローカライズに関する問題

次に示す Service Registry 3 2005Q4 のバグは、ローカライズに関連するものです。

Web コンソール上で、ローカライズされた文字列が、正しく表示されない場合がある (6276676)

問題の要約:Web コンソールでは、ローカライズされるべき文字列が英語で表示されることがあります。これらの文字列には、「新規レジストリオブジェクトの作成」ページのタブ、「カスタマイズ」ページのサポートされている言語のリスト、「ようこそ」ページ、著作権表示、タイトル領域、電話番号および電子メールアドレスタイプのドロップダウンリスト、ロギングメッセージなどの文字列が含まれます。また、ブラウザのロケールを切り替えて言語をリセットしたときに、一部のラベルが前の言語のままで表示されます。

マルチバイトのファイル名が付帯オブジェクトに対してサポートされていない (6298088)

問題の要約:Web コンソールで、ExtrinsicObject のリポジトリ項目として名前がマルチバイトのファイルを選択すると、ファイル名が文字化けしてファイルを表示できません。

UDDI のリソースバンドルがローカライズされていない (6305138)

問題の要約:Service Registry に対する UDDI インタフェースのリソースバンドルはローカライズされていません。このインタフェースからのエラーメッセージは、英語でのみ表示されます。

Application Server ドメインが英語以外のロケールを使用していると、Registry は英語のロケールを使用できない (6305210)

問題の要約:英語以外のロケールを使用して Service Registry の Application Server ドメインを起動すると、Web ブラウザでデフォルトのロケールを変更しても、Web コンソールのデフォルトの言語を英語に変更できません。

回避策:Application Server ドメインの管理コンソールを使用して、次のようにロケールを変更します。

  1. 管理コンソールを開きます。手順については、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「Application Server 管理コンソールを使用する方法」を参照してください。

  2. 「スタンドアロンインスタンス」ノードを展開して、「サーバー」(管理サーバー) をクリックします。

  3. 「詳細」タブをクリックします。

  4. 「ドメイン属性」タブをクリックします。

  5. 「ロケール」フィールドに en と入力します。

  6. 「保存」をクリックします。

オンラインヘルプの文字列のフランス語翻訳が正しくない (6313372)

問題の要約:Web コンソールで、フランス語のロケールを使用すると、「レジストリオブジェクト」領域の右上隅にある「ヘルプ」リンクに「Objets du registre Aide」と表示されます。これは「Aide Objets du Registre」または「Aide pour les Objets du Registre」のどちらかであるべきです。

デフォルト以外のロケールで作成されたオブジェクトに名前がない (6316300)

問題の要約:デフォルトロケールが自分のロケールと異なっている場合、Web コンソールを使用してオブジェクトを作成すると、オブジェクトの「名前」フィールドに値を入力しても、オブジェクトの名前が null で表示されます。

英語以外のロケールの場合、Web コンソールにローカライズされていない文字列が表示される (6317212、6317242、6317489、6317568、6322668、6325023)

問題の要約:Web コンソール内の多数の文字列が、英語以外のロケールにローカライズされていなかったり、ローカライズが正しくなかったりしています。

-locale オプションを使用すると管理ツールが正しく起動しない (6325116)

問題の要約:-locale オプションを使用して管理ツールを起動し、英語以外のロケールを指定すると、メッセージが指定のロケールではなく英語で表示されます。

マニュアルに関する問題

次に示す Service Registry 3 2005Q4 のバグは、マニュアルに関連するものです。

名前によるクエリーで、各 ClassificationScheme の標準的なコピーが複数個、取得される (6307262)

問題の要約:開発者ガイド』のサンプルプログラム JAXRGetCanonicalSchemes.java は、Concept に沿って 18 の標準的な Classification Scheme を Registry から取得することになっています。しかし実際は、このプログラムは、それぞれの Classification Scheme について 8 つのコピー、合計 144 の Classification Scheme を取得します。これは、サポートされているロケールごとに Classification Scheme のコピーを取得することが原因なので、この問題は実際にはローカライズの問題です。