『Java Enterprise System 技術の概要』では、Java Enterprise System の技術的および概念上の基礎を紹介します。また、Java Enterprise System のコンポーネント、アーキテクチャー、プロセス、および機能についても説明します。
ここでは、Java Enterprise System のマニュアルセットで使用される技術的な概念および用語を定義します。各章の「重要な用語」の項には重要な技術用語の説明があり、そこで Java Enterprise System の文脈での用語の使用方法を説明しています。
『Java Enterprise System 技術の概要』は、Java Enterprise System に基づいてソフトウェアソリューションを設計、配備、または保守するユーザー向けに書かれています。したがって、ビジネスアナリスト、システム設計者、フィールドエンジニア、システム管理者などを含む幅広い読者が対象になります。
『Java Enterprise System 技術の概要』を読むには、次の各技術に関する一定の知識が必要になります。
一般的なネットワークの概念
認証および承認に関連するセキュリティーの基礎
Java 言語、Java 2 Standard Edition コンポーネント、Java 2 Enterprise Edition コンポーネント
Java ES のマニュアルセットでは、配備計画およびシステムインストールについて説明します。システムマニュアルの URL は、http://docs.sun.com/coll/1286.1 です。Java ES の概要を把握するには、次の表に記載された順番でマニュアルを参照してください。
表 P–1 Java Enterprise System のマニュアル
マニュアル名 |
内容 |
---|---|
既知の問題など、Java ES に関する最新の情報が記載されています。これ以外に、コンポーネントごとにリリースノートがあります。 |
|
Java ES に関するすべてのマニュアルについて説明しています。システム全体に対するマニュアルと個々のコンポーネントに対するマニュアルの両方が含まれています。 |
|
Java ES の技術的および概念上の基礎を紹介しています。コンポーネント、アーキテクチャー、プロセス、および機能についても説明しています。 |
|
Java ES に基づくエンタープライズ配備ソリューションの計画および設計について説明しています。配備計画および設計の基本的な概念と原則を示し、ソリューションのライフサイクルについて説明し、Java ES に基づくソリューションを計画する際に利用できる高度な例や方法を提供しています。 |
|
ハードウェア、オペレーティングシステム、ネットワークの各側面に関する Java ES 配備の実装仕様を作成する際に役立ちます。コンポーネントの依存関係など、インストールおよび設定計画時に解決すべき問題について説明しています。 |
|
Java ES を Solaris オペレーティングシステムまたは Linux オペレーティングシステムへインストールする手順について解説しています。インストール後にコンポーネントを設定する方法やそれらが正しく機能しているか検証する方法についても説明しています。 |
|
設定パラメータに関する追加情報、設定計画時に使用すべきワークシート、およびデフォルトのディレクトリやポート番号などのリファレンス情報を提供します。 |
|
Java ES を 1 つのシステムへインストールし、一連のコアサービス、共有サービス、およびネットワークサービスを設定し、設定したサービスにアクセス可能なユーザーアカウントをセットアップする方法について説明しています。 |
|
Solaris オペレーティングシステムまたは Linux オペレーティング環境での Java ES のアップグレード手順を示しています。 |
|
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–2 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
|
---|---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 machine_name% you have mail. |
|
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
machine_name% su Password: |
|
aabbcc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
|
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
|
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
|
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
|
コード例は次のように表示されます。
C シェル
machine_name% command y|n [filename] |
C シェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェル
$ command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename] |
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
Sun のサービス |
URL |
内容 |
---|---|---|
マニュアル |
PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 |
|
サポートおよびトレーニング |
技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。 |