Sun Java Enterprise System 2005Q4 技術の概要

システムの設定とカスタマイズ

さまざまなシステムコンポーネントを統合されたシステムとして連携させるには、いくつかのシステム設定作業を完了させる必要があります。これらの作業の中で最初に完了する必要がある作業は、個々のシステムコンポーネントを起動させるために必要な初期設定です。次に、各 Java ES コンポーネントが対話するコンポーネントと通信できるように設定する必要があります。

各コンポーネントの可用性ソリューションに応じて、高可用性も設定する必要があります。ユーザーが各種サービスにアクセスできるようにユーザーのプロビジョニングを行う必要があります。また、認証と承認のポリシーおよび制御を設定する必要もあります (「統合されたアイデンティティーサービスとセキュリティーサービス」を参照)。

ほとんどの場合、設定作業には、要件どおりの機能セットを実現するために、ある程度の Java ES コンポーネントのカスタマイズが必要です。たとえば、通常は、ポータルチャネルを提供するために Portal Server を、承認タスクを実行するために Access Manager を、ウィルスチェックやスパム防止フィルタリングを使用するために Messaging Server を、それぞれカスタマイズします。