Access Manager には、Java ES 環境の Web ベースのリソースに対するアクセス制御機能を提供するポリシーサービスも含まれています。ポリシーとは、特定の条件下で特定のリソースへのアクセスが承認されるユーザーを記述したルールのことです。次の図に、承認が行なわれる順序を示します。
認証されたユーザーが Access Manager によってセキュリティー保護されたリソースに対する要求を発行すると (1)、ポリシーエージェントはポリシーサービスに通知します (2)。 ポリシーサービスでは、Directory Server の情報を使用して (3)、そのユーザーにリソースへのアクセスポリシーがあるかどうかを確認するために、そのリソースを管理するアクセスポリシーを評価します (4)。ユーザーにアクセス権がある場合は(5)、リソース要求が受け入れられます (6)。
Access Manager を使用すると、1 つの企業内のポリシーを定義、変更、付与、取り消し、および削除することができます。ポリシーは Directory Server に格納され、組織エントリのポリシー関連の属性によって設定されます。ロールは、ユーザーに対して定義したり、ポリシー定義に組み込んだりできます。
ポリシーを適用するのは、Access Manager のポリシーエージェントの役目です。ポリシーサービスがアクセス要求を拒否すると、ポリシーエージェントは要求を発行したユーザーがセキュリティー保護されたリソースへアクセスすることを禁止します。