Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

Procedureサイレントインストールを実行するには

Messaging Server 初期実行時設定プログラムは、自動的にサイレントインストール状態ファイル (saveState というファイル) を作成します。このファイルは、Messaging Server Solaris パッケージがインストールされている配備で、追加の Messaging Server インスタンスをすばやく設定するために使用できます。設定プロンプトで指定したすべての値が、そのファイルに記録されます。

サイレントインストールを実行すると、configure プログラムは、サイレントインストール状態ファイルを読み取ります。configure プログラムは、Messaging Server のその後の初期実行時設定では同じ質問を繰り返さずに、このファイルの値を使用します。したがって、新しいインストールで状態ファイルを使用すると、ユーザーは一切質問を受けることがありません。その代わりに、新しいインストールパラメータとして状態ファイルの値が自動的に適用されます。

サイレントインストール状態ファイル saveState は、msg_svr_base/install/configure_YYYYMMDDHHMMSS ディレクトリに保存されます。ここで、YYYYMMDDHHMMSS は、saveState ファイルの 4 桁の年、月、日、時、分、および秒を示します。

サイレントインストール状態ファイルを使用して、配備先の別のマシン上に別の Messaging Server インスタンスを設定するには、次の手順に従います。

手順
  1. サイレントインストール状態ファイルを、新しいインストールを行うマシン上の一時的な領域にコピーします。

  2. 必要に応じて、サイレントインストール状態ファイルを見直して編集します。

    多くの場合、状態ファイルのパラメータおよび指定の変更が必要になります。たとえば、新しいインストールのデフォルトの電子メールドメインが、状態ファイルに記録されているデフォルトの電子メールドメインと異なる場合などです。状態ファイルに記録されたパラメータが、このインストールに自動的に適用されることを忘れないでください。

  3. 次のコマンドを実行して、サイレントインストールファイルを使ってほかのマシンを設定します。


    msg_svr_base/sbin/configure -nodisplay -noconsole -state \ 
    fullpath/saveState
    

    ここで、fullpath は、saveState ファイルがある場所の完全なディレクトリパスです (この節の手順 1 を参照)。


    注 –

    サイレントインストールプログラムを実行すると、サイレントインストールによって、新しい状態ファイルが、msg_svr_base/install/configure_YYYYMMDDHHMMSS/saveState ディレクトリに作成されます。ここで、YYYYMMDDHHMMSS は、saveState ファイルの 4 桁の年、月、日、時、分、および秒を示します。