Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

プロセス当たりの接続数

POP、IMAP、または HTTP サービスが同時に持てるクライアント接続の数が多いほど、クライアントにとって有利になります。空いている接続がないためにクライアントがサービスにアクセスできない場合、別のクライアントが接続を切断するまで待たなければなりません。

その一方で、各オープン接続がそれぞれメモリリソースを消費し、サーバーマシンの入出力サブシステムに負担をかけるため、実際にサーバーがサポートできる同時セッションの数には限界があります。サーバーのメモリを増やすか入出力を拡大すれば、制限枠を上げることができます。

IMAP、HTTP、および POP には、それぞれ以下のような違いがあります。


注 –

HTTP セッションのセキュリティーの詳細については、「HTTP のセキュリティーについて」を参照してください。


したがって、所定の時間とユーザーの要求により、Messaging Server はオープン IMAP 接続または HTTP 接続を POP 接続よりも多くサポートできる場合があります。

プロセス当たりの接続数は、IMAP のデフォルトが 4000、HTTP のデフォルトが 6000、POP のデフォルトが 600 です。これらの値は、一般的な設定のサーバーマシンが処理できる要求とほぼ同等です。用途によっては最適とされる設定が異なることがあるため、これらのデフォルト値はあくまでも一般的なガイドラインとして参考にしてください。

通常、アクティブな POP 接続では、サーバーリソースと帯域幅について、アクティブな IMAP 接続よりもはるかに厳しい要件が求められます。これは、POP 接続が継続的にメッセージをダウンロードしている間、IMAP 接続はほとんどずっとアイドル状態だからです。POP のセッション数は、少なくすることをお勧めします。逆に言えば、POP 接続は電子メールのダウンロードに要する時間しか継続しないため、アクティブな POP ユーザーはその時間のほんの数パーセントしか接続できません。これに対し、IMAP 接続は一連のメールチェックの間ずっと接続状態です。