Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

サーバープロセスの作成と有効期限

ディスパッチャーの自動ハウスキーピング機能により、新規サーバープロセスの作成や、アイドル状態の古いサーバープロセスの有効期限を制御することができます。ディスパッチャーの動作を制御する基本的なオプションは、MIN_PROCSMAX_PROCS です。MIN_PROCS は、着信接続用に一定のサーバープロセス数を待機させることにより、一定レベルのサービスを確実に提供します。一方、MAX_PROCS は、指定したサービスに対して同時にアクティブにできるサーバープロセス数の上限を設定します。

すでに処理可能な最大数の接続を処理しているため、またはプロセスの終了がスケジュールされているために、動作中のサーバープロセスが接続を受け入れられないことがあります。ディスパッチャーは、今後の接続に役立つよう追加のプロセスを作成することができます。

MIN_CONNS および MAX_CONNS オプションを使うと、サーバープロセス間で接続を分散できます。MIN_CONNS はサーバープロセスが「十分にビジー」であることを示す接続数を指定し、MAX_CONNS はサーバープロセスが「最高にビジー」な状態となる場合の接続数を指定するものです。

通常、現在のサーバープロセス数が MIN_PROCS 未満である場合、または既存のサーバープロセスがすべて「十分にビジー」(各サーバープロセスに対し、現在アクティブな接続の数が MIN_CONNS 以上) である場合、ディスパッチャーは新しいサーバープロセスを作成します。

たとえば UNIX システムの kill コマンドによってサーバープロセスが突然終了した場合、ディスパッチャーは新しい接続ごとに新規サーバープロセスを作成します。

ディスパッチャーの設定の詳細については、「ディスパッチャー設定ファイル」を参照してください。