チャネル定義は MTA 設定ファイル (imta.cnf) の後半で、書き換えルールのあとに記載されています (「MTA 設定ファイル」を参照)。設定ファイル内で最初に現れる空白行は、書き換えルールの終了とチャネル定義の開始を表します。
チャネル定義には、チャネル名、チャネルの設定を定義するキーワードのオプションリスト、および一意のチャネルタグが含まれています。チャネルタグは書き換えルールで使用され、メッセージをチャネルにルーティングします。チャネル定義は 1 行の空白行によって区切られています。1 つのチャネル定義の中にコメント行を含めることはできますが、空白行を含めることはできません。
[blank line] ! sample channel definition Channel_Name keyword1 keyword2 Channel_Tag [blank line] |
チャネル定義を総称してチャネルホストテーブルと呼びます。個々のチャネル定義はチャネルブロックと呼ばれます。たとえば、次の例のチャネルホストテーブルには、チャネル定義つまりチャネルブロックが 3 つあります。
! test.cnf - An example configuration file. ! ! Rewrite Rules . . . ! BEGIN CHANNEL DEFINITIONS ! FIRST CHANNEL BLOCK l local-host ! SECOND CHANNEL BLOCK a_channel defragment charset7 usascii a-daemon ! THIRD CHANNEL BLOCK b_channel noreverse notices 1 2 3 b-daemon |
典型的なチャネルエントリは次のようなものです。
tcp_intranet smtp mx single_sys subdirs 20 noreverse maxjobs 7 SMTP_POOL maytlsserver allowswitchchannel saslswitchchannel tcp_auth tcp_intranet-daemon |
この例の最初の単語 tcp_intranet はチャネル名です。また、最後の単語 tcp_intranet-daemon はチャネルタグです。チャネルタグは、書き換えルールでメッセージを送信するために使用する名前です。チャネル名とチャネルタグの間にある単語はチャネルキーワードで、メッセージの処理方法を表します。さまざまなキーワードを使って、さまざまな方法でメッセージを処理できます。チャネルキーワードの一覧と説明は、第 12 章「チャネル定義を設定する」にあります。
チャネルホストテーブルは、Messaging Server で使用できるチャネルと、各チャネルに関連付けられているシステム名を定義します。
UNIX システムでは、常にファイルの最初のチャネルブロックでローカルチャネル l が示されます(例外はdefaults チャネルであり、このチャネルはローカルチャネルの前に出現)。ローカルチャネルを使ってルーティングを決定し、UNIX メールツールでメールを送信します。
MTA オプションファイル (option.dat) でも、チャネルのグローバルオプションを設定したり、チャネルオプションファイルで特定チャネルのオプションを設定したりできます。オプションファイルの詳細は、「オプションファイル」および 「TCP/IP (SMTP) チャネルオプションファイル」を参照してください。設定チャネルの詳細は、第 12 章「チャネル定義を設定する」を参照してください。MTA チャネルの作成の詳細は、「MTA 設定ファイル」を参照してください。