次のエントリのステータスがチェックされます。2 つのステータス属性があり、1 つは一般的なエントリ用、もう 1 つはメールサービス専用です。
表 9–2 に、有効化されているスキーマに応じてチェック対象になる、スキーマタグエントリ内の一般およびメール固有のユーザー属性またはグループ属性を示します。
表 9–2 チェック対象の属性
schematag |
タイプ |
一般 |
メール固有 |
---|---|---|---|
sims40 |
ユーザー |
inetsubscriberstatus |
mailuserstatus |
sims40 |
グループ |
なし |
inetmailgroupstatus |
nms41 |
ユーザー |
なし |
mailuserstatus |
nms41 |
グループ |
なし |
なし |
Messaging Server 5.0 |
ユーザー |
inetuserstatus |
mailuserstatus |
Messaging Server 5.0 |
グループ |
なし |
inetmailgroupstatus |
必要に応じて、option.dat ファイルにある LDAP_USER_STATUS および LDAP_GROUP_STATUS MTA オプションを使用して、前者はユーザー用、後者はグループ用に、別の一般ステータス属性を選択することができます。メール固有のユーザーおよびグループのステータス属性は、LDAP_USER_MAIL_STATUS および LDAP_GROUP_MAIL_STATUS の各 MTA オプションで制御します。
このチェックで使用されるもう 1 つの要素は、ドメイン自体のステータス (LDAP_DOMAIN_ATTR_STATUS および LDAP_DOMAIN_ATTR_MAIL_STATUS) です。全部で 4 つのステータス属性があります。これらのステータスは、次に示す順序で考慮されることによって組み合わせられます。
ドメインステータス
ドメインメールステータス
ユーザーまたはグループのステータス
メールユーザーまたはメールグループのステータス
これらのうち、「active」以外のステータスを示す最初のステータスは、ほかのステータスより優先されます。これ以外に許容されるステータス値は、「inactive」、「deleted」、「removed」、「disabled」、「hold」、および「overquota」です。「hold」、「disabled」、および「removed」ステータスは、メールドメイン、メールユーザー、またはメールグループのみに指定されます。「overquota」ステータスは、メールドメインステータスまたはメールユーザーステータスとしてのみ指定されます。
特定のステータス属性が存在しない場合、すべてのステータスはデフォルトの「active」になります。不明なステータス値は、「inactive」として解釈されます。
4 つのステータスが組み合わせられると、ユーザーまたはグループに次のステータスが可能になります。「active」、「inactive」、「deleted」、「removed」、「disabled」、「hold」、および「overquota」。active ステータスの場合、エイリアス処理が続行されます。inactive または overquota ステータスの場合、4xx (一時的) エラーが発生し、アドレスはただちに拒否されます。deleted、removed、および disabled ステータスの場合、5xx (永続的) エラーが発生し、アドレスはただちに拒否されます。hold ステータスの場合、ステータス処理に関しては active として扱われますが、内部フラグが設定されます。これによって、あとで配信オプションが考慮される際、既存のオプションはいずれも、単一の「hold」エントリが含まれているオプションリストで上書きされます。