ディスパッチャー設定ファイル dispatcher.cnf では、ディスパッチャーの設定情報を指定します。インストール時に作成されたデフォルトの設定ファイルをそのまま使用することができます。ただし、セキュリティーやパフォーマンスなどの理由でデフォルトの設定ファイルを変更する場合は、dispatcher.cnf ファイルを編集することができます(概念の詳細は、「ディスパッチャー」を参照)。
ディスパッチャー設定ファイルのフォーマットは、ほかの MTA 設定ファイルのフォーマットに似ています。オプションを指定する行は、次の形式で記述されています。
option=value
option はオプション名で、value はオプションを設定する文字列または整数です。option が整数の値を受け入れる場合は、b%v の文字列表記ルールを使って基数を指定できます。この場合、b は底 10 で表す基数であり、v は底 b で表す実際の値です。これらのオプションの仕様は、次のオプション設定を適用するサービスに対応するセクションに、グループ分けされています。各行では、次の形式が使用されます。
[SERVICE=service-name]
The service-name はサービスの名前です。最初のオプション仕様、すなわちこのようなセクションタグよりも前に記述されているオプション仕様はすべてのセクションに適用されます。
次に、ディスパッチャー設定ファイル (dispatcher.cnf) の例を示します。
! オプションの最初のセットは [SERVICE=xxx] ヘッダーなしで ! 表示された、すべてのサービスに適用されるデフォルトオプション ! です。 ! MIN_PROCS=0 MAX_PROCS=5 MIN_CONNS=5 MAX_CONNS=20 MAX_LIFE_TIME=86400 MAX_LIFE_CONNS=100 MAX_SHUTDOWN=2 ! ! ディスパッチャーで使用できるサービスを定義する ! [SERVICE=SMTP] PORT=25 IMAGE=msg_svr_base/lib/tcp_smtp_server LOGFILE=msg_svr_base/log/tcp_smtp_server.log |
このファイルのパラメータの詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』を参照してください。