キーワード: blocklimit、noblocklimit、linelimit、nolinelimit、sourceblocklimit
メッセージは断片化によって自動的に小さな部分に分割されますが、場合によっては、管理者が指定した制限より大きいメッセージを拒否しなければならないこともあります (たとえば、サービス拒否攻撃を回避するためなど)。
blocklimit、linelimit、および sourceblocklimit キーワードは、絶対的なサイズ制限を実施するために使用されます。これらのキーワードの後ろには、それぞれ 1 つの整数値が必要です。
blocklimit キーワードは、1 つのメッセージに許可するブロックの最大数を指定します。MTA は、これよりも多いブロックを含むメッセージがチャネルのキューに入れられるのを拒否します。1 つの MTA ブロックは通常 1024 バイトで、これは MTA オプションファイルにある BLOCK_SIZE オプションを使用して変更することができます。
sourceblocklimit キーワードは、着信メッセージに許可するブロックの最大数を指定します。MTA は、これよりも多いブロックを含むメッセージがチャネルのキューに入れられるのを拒否します。つまり、blocklimit は宛先チャネルに、sourceblocklimit はソースチャネルに適用されます。1 つの MTA ブロックは通常 1024 バイトで、これは MTA オプションファイルにある BLOCK_SIZE オプションを使用して変更することができます。
ソースブロック制限を、差出人ごとに指定することもできます。MTA オプション LDAP_SOURCEBLOCKLIMIT を使用してユーザー LDAP 属性を指定し、この属性を差出人の LDAP エントリに追加します。ソースブロック制限は差出人のドメイン単位でも指定できます。この場合は、MTA オプション LDAP_DOMAIN_ATTR_SOURCEBLOCKLIMIT を使用してドメイン LDAP 属性を指定し、この属性を差出人のドメイン LDAP エントリに追加します。上記のどちらの場合にも、デフォルト値は設定されていません。
linelimit キーワードは、1 つのメッセージに許可する最大行数を指定します。MTA は、この数以上の行を含むメッセージがチャネルのキューに入れられるのを拒否します。blocklimit キーワードと linelimit キーワードは、必要に応じて同時に指定することができます。
同じ制限をすべてのチャネルに課すためには、LINE_LIMIT および BLOCK_LIMIT オプションを使用します。これらの制限は、すべてのチャネルに適用できるという利点があります。したがって、MTA サーバーは、メッセージ受信情報を得る前に、それをメールクライアントに知らせることができます。この効果によって、メッセージ拒否の処理を簡略化できるプロトコルもあります。
nolinelimit および noblocklimit チャネルキーワードはデフォルトであり、LINE_LIMIT や BLOCK_LIMIT MTA オプションで適用されている全体的な制限以外の制限がないことを意味します。