SMS チャネルには、SMS メッセージの作成時に SMS メッセージに付加するいくつかの固定テキスト文字列があります。これらの文字列は、たとえば電子メールの From: アドレスや Subject: ヘッダー行に使用されます。この節で説明されているチャネルオプションを使用して、さまざまな言語用にこれらの文字列のバージョンを指定し、その後チャネルのデフォルト言語を指定できます。例 D–2 に、オプションファイルの言語部分を示します。
LANGUAGE=default-language [language=i-default] FROM_PREFIX=From: SUBJECT_PREFIX=Subj: CONTENT_PREFIX=Msg: LINE_STOP= NO_MESSAGE=[no message] REPLY_PREFIX=Re: [language=en] FROM_PREFIX=From: SUBJECT_PREFIX=Subj: CONTENT_PREFIX=Msg: LINE_STOP= NO_MESSAGE=[no message] REPLY_PREFIX=Re: ... |
それぞれの [language=x] ブロックでは、その言語に関するローカライズオプションを指定します。ブロック内の特定のオプションが指定されていない場合は、そのオプションのグローバル値が使用されます。[language=x] ブロックの外で指定されたローカライズオプションが、そのオプションのグローバル値になります。
これから示すオプションでは、文字列値を US-ASCII または UTF-8 文字セットで指定する必要があります。US-ASCII 文字セットは、UTF-8 文字セットの特殊な場合です。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージで電子メールメッセージの内容自体の前に置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「Msg:」です。
(文字列、0 〜 256 文字) 配信遅延通知用の書式設定文字列。デフォルトでは、このオプションには空の文字列が使用されています。この場合、遅延通知の SMS への変換は行われません。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 256 文字) 永久的な配信失敗通知用の書式設定文字列。このオプションのデフォルト値は次の文字列です。
Unable to deliver your message to $a; no further delivery attempts will be made.
失敗通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 256 文字) リレー通知用の書式設定文字列。デフォルト値は次の文字列です。
Your message to $a has been relayed to a messaging system which may not provide a final delivery confirmation
リレー通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 256 文字) 配信成功通知用の書式設定文字列。デフォルト値は次の文字列です。
Your message to $a has been delivered
配信成功通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージに挿入する差出人情報を書式設定するテンプレート。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「$a」で、差出人の電子メールアドレスに置換されます。詳細については、「書式設定テンプレート」を参照してください。
(文字列、0 〜 252 バイト) 表示する差出人のアドレスがない場合に SMS メッセージに置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は空の文字列です。
通常、このオプションは使用されません。一般的に、差出人のアドレスがない電子メールメッセージはサイトで拒否されるからです。
(文字列、0 〜 40 バイト) テキスト文字列の選択源になるデフォルトの言語グループ。指定されていない場合、言語はホストのデフォルトのロケール指定から生成されます。ホストのロケール設定が利用できない場合や、「C」に対応する場合は、i-default が使用されます。i-default は、「国際的な対象者を意図した英文テキスト」に相当します。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージで電子メールメッセージから抽出された行間に置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は、US-ASCII スペース文字の「 」です。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージに置く、電子メールメッセージに内容がないことを示すテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「[no message]」です。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージでの表示用に、Subject: ヘッダー行の内容を書式設定するテンプレート。このオプションのデフォルトのグローバル値は、US-ASCII 文字列の「($s)」です。詳細については、「書式設定テンプレート」を参照してください。
Subject: ヘッダー行がない場合や、空の文字列である場合の処理については、SUBJECT_NONE オプションを参照してください。
(文字列、0 〜 252 バイト) 元の電子メールメッセージに Subject: ヘッダー行がないか、Subject: ヘッダー行の値が空の文字列の場合に表示するテキスト文字列。このオプションのデフォルトのグローバル値は空の文字列です。
(整数、ビットマスク) デバッグ出力を有効にします。デフォルト値は 6 であり、警告およびエラーメッセージが選択されます。0 以外の値を指定すると、チャネル定義で master_debug を指定した場合と同じく、チャネル自体のデバッグ出力が有効になります。表 D–16 に、DEBUG ビットマスクのビット値を示します。
表 D–16 DEBUG ビットマスク
ビット |
値 |
説明 |
---|---|---|
0-31 |
-1 |
きわめて詳細な出力 |
0 |
1 |
情報メッセージ |
1 |
2 |
警告メッセージ |
3 |
4 |
エラーメッセージ |
3 |
8 |
サブルーチン呼び出しのトレース |
4 |
16 |
ハッシュテーブル診断 |
5 |
32 |
I/O 診断、受信 |
6 |
64 |
I/O 診断、送信 |
7 |
128 |
SMS から電子メールへの変換診断 (モバイルからの発信および SMS 通知) |
8 |
256 |
PDU 診断、ヘッダーデータ |
9 |
512 |
PDU 診断、本文データ |
10 |
1024 |
PDU 診断、タイプの長さ値のデータ |
11 |
2048 |
オプション処理です。すべてのオプション設定をログファイルに送ります。 |