MTA と SMSC 間の双方向の電子メールおよび SMS ルーティングを設定する場合に推奨される方法は、次の 3 手順のプロセスです。
「SMS アドレスプレフィックスを設定する」– SMS アドレスプレフィックスを選択します。10 文字以内の任意のプレフィックスが使用できます。
「ゲートウェイプロファイルを設定する」– SMS Gateway Server に使用するためにそのプレフィックスを確保します (ゲートウェイプロファイルを設定する)。
「SMSC を設定する」– そのプレフィックスで始まる SMS ゲートウェイ SMPP サーバーに SMS 宛先アドレスをルーティングするように、SMSC を設定します。モバイルで作成された電子メールには、プレフィックスのみがあります。返信および通知には、プレフィックスに続いて 10 桁の 10 進法の数字があります。
MTA SMS チャネルによって生成されたソース SMS アドレスは、選択した SMS アドレスプレフィックスに一致するように設定する必要があります。次の設定を行います。
MTA SMS チャネルオプションを次のように設定します。
USE_HEADER_FROM=0
DEFAULT_SOURCE_ADDRESS=prefix
最初の設定によって、チャネルは、電子メールメッセージにある情報から SMS ソースアドレスを設定しなくなります。2 番目の設定によって、ほかのソースから設定されていない場合、SMS ソースアドレスは選択したプレフィックスに設定されます。
受け入れて電子メールにルーティングする SMS 宛先アドレスとして、プレフィックスを認識します。これを行うには、SELECT_RE ゲートウェイプロファイルオプションを次のように指定します。
SELECT_RE=prefix
次に、SMS Gateway Server のゲートウェイプロファイルを設定して、リレー対象のすべての SMS ソースアドレスを一意にする必要があります。これはデフォルト設定ですが、ゲートウェイプロファイルオプション MAKE_SOURCE_ADDRESSES_UNIQUE=1 を指定することによって明示的に設定することもできます。この設定によって、リレー対象の SMS ソースアドレスは次の形式になります。
prefixnnnnnnnnnn
nnnnnnnnnn は、一意の 10 桁の 10 進数です。
最後に、SMSC を設定して、プレフィックス (プレフィックスのみ、またはプレフィックスと 10 桁の 10 進数のどちらか) と一致するすべての SMS 宛先アドレスを SMS Gateway Server の SMPP サーバーにルーティングする必要があります。このようなルーティングの正規表現は、次のようになります。
prefix([0-9]{10,10}){0,1}
prefix は DEFAULT_SOURCE_ADDRESS の値です。[0-9] は 10 桁の 10 進数として許容される値を示し、{10, 10} は最小値が 10 桁あり、最大値が 10 桁あるということを示します。{0, 1} は、ゼロまたは 10 桁の数字のどれかが可能であることを示します。