Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

ProcedureIP アドレスをサーバーにバインドするには

手順
  1. スーパーユーザーになります。

  2. msg_svr_base/sbin/ha_ip_config を実行します。

  3. スクリプトによって、次に示す質問が表示されます。質問に対して control-d を入力すると、スクリプトを中止できます。質問へのデフォルトの回答は角括弧 [ ] で囲んで示されます。デフォルトの回答を変更しない場合は、RETURN キーだけを押します。

    1. 論理 IP アドレス: Messaging Server が使用する予定の論理ホスト名に割り当てられる IP アドレスを指定します。IP アドレスは 123.456.78.90 のように、ドット区切りの 10 進形式で指定する必要があります。

      論理 IP アドレスは configutil のパラメータ service.http.smtphost に自動的に設定されます。このパラメータにより、クラスタ内のどのマシンがメッセージングシステムを実行しているかを確認できます。たとえば、Messenger Express を使用している場合、送信メールの送信元メールホストをサーバーが判別できます。

    2. Messaging Server ベース (msg_svr_base): Messaging Server がインストールされる最上位ディレクトリの絶対パスを指定します。

    3. 上の選択のいずれかを変更しますか。それまでの回答を変更せずに設定変更を有効にするには「no」と回答します。回答を変更する場合は「yes」と回答します。


      注 –

      ha_ip_config スクリプトはこれらの処理に加えて、2 つの新しいプロセス watcher および msprobe を自動的に有効にします。その際、local.autorestart パラメータと local.watcher.enable パラメータが使用されます。これらの新しいパラメータは、メッセージングサーバーの健全性を監視するために役立ちます。プロセスの障害や応答しないサービスがある場合、特定の障害を示すログメッセージが出力されます。クラスタエージェントは watcher プロセスを監視し、このプロセスが終了するたびにフェイルオーバーするようになりました。Sun Cluster を正しく機能させるためにはこれらのパラメータを有効にする必要がある点に注意してください。

      watcher プロセスと msprobe プロセスの詳細については、「障害が発生したサービスや応答がないサービスの自動再起動」を参照してください。