SpamAssassin の結果文字列を件名行に追加することによって、ユーザーが SpamAssassin スコアを含むメッセージを読むかどうかを判断できます。例:
Subject: [SPAM True ; 99.3 / 5.0] Free Money At Home with Prescription Xanirex!
USE_CHECK を 0 に設定すると、判定文字列とともに一致する SpamAssassin テストのリストが返されます (「SpamAssassin オプション」の 「SpamAssassin オプション」を参照)。このリストは非常に長くなることがあるため、USE_CHECK は 1 に設定することをお勧めします。
フィルタ処理するメッセージを指定します。
詳細は、「スパムを個別のフォルダにファイリングするには」の手順 3 を参照してください。
SpamAssassin の設定ファイルを作成します。
この手順の詳細は、「スパムを個別のフォルダにファイリングするには」を参照してください。mode=1 は、メッセージがスパムであると判明した場合に SpamAssassin の結果文字列が返されることを指定します。
host=127.0.0.1 port=2000 mode=1 debug=1 |
host および port は、spamd が実行されているシステムの名前と、spamd が着信要求を待機するポートです。mode=1 は、メッセージがスパムであると判明した場合に SpamAssassin の結果文字列が返されることを指定します。debug=1 は、SpamAssassin ライブラリでデバッグをオンにします。
option.dat ファイルに、次に示す行を追加します。
!for Spamassassin spamfilter1_config_file=/opt/SUNWmsgsr/config/spamassassin.opt spamfilter1_library=/opt/SUNWmsgsr/lib/libspamass.so spamfilter1_optional=1 spamfilter1_string_action=data:,addtag “[SPAM detected: $U]”; |
前に示した例と同様、最初の 3 つのオプションは、SpamAssassin 設定ファイル、共有ライブラリ、および、共有ライブラリで失敗があった場合に MTA 操作を続行することを指定します。そのあとに次の行が続いています。
spamfilter1_string_action=data:,addtag “[SPAM detected $U]”;
この行は、 Subject: 行にタグを追加することを指定します。これには、リテラルプレフィックス SPAM detected が含まれ、そのあとに field 文字列 (デフォルトは Spam-Test)、そのあとに SpamAssassin によって返される [結果文字列] が含まれます。「SpamAssassin 設定の例」で mode=1 を指定したため、SpamAssassin 結果文字列が返されます。したがって、件名行は次のようになります。
Subject: [SPAM detected Spam-Test: True ; 11.3 / 5.0] Make Money!
addheader と addtag を併用することもできます。
spamfilter1_string_action=data:,require ["addheader"];addtag "[SPAM detected $U]";addheader "Spamscore: $U";
メッセージは次のようになります。
Subject: [SPAM detected Spam-Test: True ; 12.3 / 5.0] Vigaro Now!Spamscore: Spam-Test: True ; 12.3 / 5.0
spamassassin.opt で field= を設定して、Spam-Test のデフォルト値を削除します。よりすっきりとしたメッセージが返されます。
Subject: [SPAM True ; 91.3 / 5.0] Vigaro Now!Spamscore: True ; 91.3 / 5.0
設定をコンパイルしなおし、サーバーを再起動して、spamd デーモンを起動します。
「スパムを個別のフォルダにファイリングするには」を参照してください。