パフォーマンスを向上するために、バックエンドストアシステムではなくリレーで不在メッセージの評価を実行する場合は、option.dat ファイルを編集し、文字 # を DELIVERY_OPTIONS の自動返信ルールの先頭に追加します。
an エディタを使用して option.dat ファイルを開きます。
自動返信ルールが次に示すようになるように、DELIVERY_OPTIONS オプションに追加または変更を行います。
#*^!autoreply=$M+$D@bitbucket
デフォルトの DELIVERY_OPTIONS オプションは次のようになっています。
DELIVERY_OPTIONS=*mailbox=$M%$\$2I$_+$2S@ims-ms-daemon, \ &members=*, \ *native=$M@native-daemon, \ /hold=@hold-daemon:$A, \ *unix=$M@native-daemon, \ &file=+$F@native-daemon, \ &@members_offline=* \ ,program=$M%$P@pipe-daemon, \ #forward=**, \ *^!autoreply=$M+$D@bitbucket
これによって、処理がリレーで実行されるようになります。リレーで MTA による自動返信を実行する場合、特定の人物が不在メッセージを最近送信しているかどうかを各リレーで個々に記録するか、その情報をリレー間で共有するかのいずれかとなります。送信された不在メッセージの数が非常に多くても問題ではない場合は特に、前者のほうが簡単です。不在メッセージの頻度ルールを厳しく適用する場合は、情報をリレー間で共有する必要があります。リレー間で情報を共有するには、ファイルは NFS 上にある必要があります。
これらのファイルの場所はオプション VACATION_TEMPLATE で制御されます。このオプション (option.dat 内) は、/<path>/%A に設定する必要があります。ここで、<path> は、各リレーマシン間で共有されるディレクトリへのパスです。テンプレートは file:URL である必要があります。ユーザーの名前を置換するには、$U を使用します。デフォルト設定は次のとおりです。
VACATION_TEMPLATE=file:///opt/SUNWmsgsr/data/vacation/$3I/$1U/$2U/$U.vac
メタキャラクタについては、表 9–6 を参照してください。
不在ファイルのテンプレートによる UID へのアクセスが可能になったため、ユーザーの UID に基づいて不在ファイルのパスを構築できるようになりました。また、不在ファイルのパスを決定する際のアドレスとして、以前は現在の受取人アドレスが使用されていましたが、今はユーザーのメール属性に格納されているアドレスが使用されます。